週五日記

ボチボチがんばります

日本思想史

2012-10-13 05:08:39 | Weblog

中野剛志さんの本。

最近、出張が続き、疲れていて、

やっと昨日ぐらいから体力・気力が回復してきたので、

日本思想史と対峙してみようと思ったのだろう。

 

よくわからない単語や人名が、いっぱい出てくるので

自分の分かる範囲で書いてみる。

やっぱり、一番は、『明治維新』と『戦後』の二つが、

日本にとってエポックメイキングな出来事であったということ。

次に、『尊王攘夷』という言葉の歴史的意味合いというか、

その言葉を解釈しようとした歴史というか、複雑な意味合いについて。

 

確かに、ペリー来航は、日本人にとって『恐怖』であったはず。

しかし、経済交流の意味合いでは、『わくわく感』もあったはず。

そして、『開国 VS 鎖国』という単純な二元論ではなかったという

ことを認識できただけでも、この本を読んだ価値があるかもしれない。

つまり、『鎖国しながら、開国』のような考え方が存在していたはず。

何せ、はじめての出来事なので、日本国内である程度、まとまるために

『鎖国』して時間をかせぎながら、少しずつ『開国』していくようなイメージ。

 

あと、中野さんによれば、仁斎さんの思想には、普通に生活する誰もが共有する

『常識』が流れておるのではないか?とのことであった。おそらく、もう少し

つきつめていえば、プラグマティズムになるのだろうか?

社会学の一分野ような、抽象度の高い理論(社会とは何か?)よりも、

『ご近所さん』と、うまくやるにはどうしたらいいのか?という切実な生活実感のほうが、

日本人にとって『腑に落ちる』のかもしれない。別に、抽象度の高い理論が、

全てムダというのではなく、『腑に落ちる』というだけであるが、

『腑に落ちない』理論では、現場は走らないのは事実。

自分の興味にひきつけていえば、中小零細企業に『税効果会計』を導入

するような感覚か?

会計学でいえば、福沢諭吉の帳合之法を、ほとんど勉強しないで、

ペイトン・リトルトンを参照してしまうが、それを、なんとか日本の

社会経済的背景と『接合』してしまう日本人の節操の無さも

気になる・・・。

東大よりも、ハーバード?というのも、何か変・・・。

まあ、東大にすら、行けなかったけど・・・。

 

 

 

コメント
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