教えて!TOSHIさん:ブログ版

ライブハウス<T☆ROCKS>のオーナーTOSHIによる、音楽や音楽以外・・のお話!

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小田急相模原ライブハウス <T☆ROCKS>のオーナー「TOSHI」です。 音楽の話、音楽以外の話・・などなど色々!HPの 「教えて!TOSHIさん」も更新中! t-rocks@jcom.home.ne.jp

マンガ

2012-10-04 | 日記

ちょっと前に知り合いのTさんがつぶやいていたんだけど、「最近のマンガの主人公は必ず

イケメンで初めから才能にあふれてる・・・」みたいなことを言ってた。

努力する人が救われねえ・・・みたいなね(笑)。

そうなんだよね~、それは俺も高校生くらいの時に思った!

当時、少年ジャンプを読んでたんだけど、俺が小、中学校くらいの時(1970年代あたり)は

主人公はたいてい、弱虫であったり、貧乏だったり、頭が悪い、顔が悪い、グズ、のろま、

運動神経無し、女の子としゃべれない、友達もいない・・・・くらいの悲惨な奴が主人公って

多かった(苦笑)。ま、ちょっと大げさかも知れないけど、そういったマイナス要因をもっている

やつが、努力して、あるいはまっすぐな心でだんだん人々に認められていく・・って物語が

多かったな。だから感情移入も出来るし、励ましにもなった気がする。

もちろんヒーロー物も多かったし、初めから才能にあふれてる主人公も多かったけど、

それでもどこかに欠陥があるキャラ設定にしてた気がする。あんまり完全無欠だと、

シラけるよね。

それが、80年代くらいからどうも、初めから、強い、なんでもできる、もちろんイケメン、

英語もしゃべれる、推理力もバツグン、自分の2倍以上もあるような奴とケンカしても

「ざけんなあ!」って言って殴ると、相手を10メートルくらい吹っ飛ばしてしまう、

それでいてスタイル抜群、超細身、楽器演奏も天才的、歌えば人々を魅了する歌声、

スポーツ万能、女の子には分け隔てなく平等に接する、人の心が読める、

剣を振るえば誰にも負けない、拳銃も百発百中、ロボットも操縦できるし、

「ギャラクティカマグナム!」って叫んで後ろを向けば、自動的に相手はマットに

沈んでいる・・・・等々、この人、いつ練習したの?って思う超人的な主人公が

クールに事件を解決しちゃうマンガが増えて来たなあ・・・って思って、読むのを

辞めてしまった・・・(笑)。

もちろん、ダメ人間ばかり主人公にしろとは言ってないけど、描く方ももう少し

考えようよ・・・って思った覚えがある。「またスーパーマンかよ・・・」ってあきれちゃってさ。

スポーツマンガもそう、初めてそのスポーツをやったらあまりに素晴らしい出来に

周囲が驚くってパターン、もういいよ(笑)。

ま、70年代初頭は結構悲惨なマンガも多かったのも事実で、多分今じゃ連載不可能だろう

ってのも普通に少年マンガ誌に載ってたな。ジョージ秋山のアシュラなんて、貧困すぎて

子供が人を食うために襲うんだよ。主人公は「ギャギャギャ」しか喋れないし、ま、さすがに

途中で連載中止になったけど(苦笑)

あるいはギャグマンガだけど子どもとじじいと女子高生がそろって乞食やってるのもあったし、

「魔太郎が来る」ってもろ陰湿なイジメを題材にしたのもあったし・・。

泣くな十円とか、もーれつア太郎とか、おそまつ君なんかも決して裕福ではなかったなあ・・。

とりあえずみんな貧乏だったね(笑)。なんでだろ。あしたのジョーだって天才肌だったけど、

初めは力石に歯が立たなくて努力して強くなっていくし、そして超がつく貧乏。

どっちがいい、悪いではないけど、あんまり努力もなしに生まれながらに色々兼ね備えて

いる人が主人公だと、努力するのがバカらしくなっちゃうんじゃないかなあ・・・。

 

まあ、今はまったくマンガ雑誌は読んでいないので、わからないけどね。

少なくとも両さんみたいにルックスのあまりよろしくないであろう人を主人公にしているのは

無さそうだ。

それとロボット物はなんでみんなパイロットが子供か女性なんだろう・・・。情緒不安定な

子供に任せるのは危険じゃないか・・・とは言え、分別ある中年男性が主人公じゃ面白くないか(笑)

また今はほとんど絶滅しかけてると思うけど、昔は戦争ものも多くあったね。

大体は太平洋戦争末期、神風特別攻撃隊とか、人間爆弾桜花とか・・・そういった

悲しい末路の話が多かったな。はだしのゲンなんてのもあったし・・・。あれは戦後だけど。

忍びを扱ったのも多かったね。サスケとかカムイとか・・・って両方とも白土三平か。

微塵がくれ(みじんがくれ)の術とか、変わり身の術とか、いなづおとしとか、懐かしいな。

これはTVアニメの方が印象が強いけど。