メインボーカルではなくコーラスを取るとき、メインボーカルとのバランスを取りたいと
思うときはよくあるだろう。曲調によって、メインより後ろにいるコーラスの感じにしたいとき、
どうすればいいか。メインより小さめの声で歌う・・・。それもいいだろう。だけど、元気のいい
声の張ったコーラスをしたい場合は、小さい声で歌うってのはちょっと難しいと思う。
その場合はマイクから離れて元気よく歌う・・・のが得策・・ではある。自分でメインボーカルと
の音量差をコントロールするわけだ。ただ、当然モニターからは自分の声が聞こえづらく
なる可能性がある。なんせマイクから離れているんだからね。これは致し方ないので、
それでも歌えるように練習して覚えこんでおくしかない。大体楽器の音が大きすぎず、
ドラムから離れていれば自分の発した声は自然に聞こえる。
そしてコツはメインボーカルを自分のモニターにあまり返さないことだ。
自信のない時は自分本位で行くのが一番いい。メインが良く聞こえると、自分が歌わないときは
関係ないが、自分がハモらなければいけないときなどはつられる可能性が高い。
ここを下げておくとグっと歌いやすくなる。ハモる人はやってみるといい。
いいんだけど、9年もやってきて、これを実践している人にお目にかかったことがない。
ってか、大抵はなんでもかんでも上げて、上げて・・・だ(苦笑
下げる方も試してみる価値あるよ。ボーカルの人もギターよりもベースで音程を取ってるって
人も多くて、それならばそういう音像をステージ上で作るようにすればいい。
「ギターよりも、ベースを聞きたい」ってPAさんに要求すればいい。モニター環境をいじってくれたり、
それでもダメな場合は、アンプの向きを変えたり、直接音が当たらないように工夫してくれる。
・・・くれる・・・はず。俺なら全力でいい環境を作りたい。
話はもとに戻るけど、コーラスの話で、マイクから離れて歌うのはモニター的に不利なので、
避けたいって場合は、「コーラスなので、メインより下げ目で外音はお願いします」ってPAさんに
伝えて、マイクにかぶりついて思いっきり歌えばいい。自分の声は良く聞こえて、外音は
きちんとバランスが取れている状態になる。ま、PAさん頼みになるし、どのくらい下げ目がいいのか
自分以外には正確にはわからないだろうけど・・・。
こういったことは経験していかないとなかなかわからないし、モニターと外音の関係、仕組みなどが
ある程度わかってないと難しいよね。前に話したモニター用のAUXはプリフェーダーと言って、
フェーダーと切り離されているので、フェーダーを下げてもモニターに送られる量に影響はない。
ポストフェーダーになっていればフェーダー操作と連動するので、下げれば下がってしまう。
よほどの理由がない限りどこのライブハウスもプリになっているはずだ。
だから外音のバランスの心配はしないで要求を言っていい。