青春に捧げるメロディ/DEDICATION:ベイシティローラーズ(1976年)
も素晴らしい作品。実は日本版オリジナルアルバムより、2008年に紙ジャケでCD化された
アルバムがオススメ。ボーナストラックを含めもうヒット曲満載!
「ロックンローラー」「二人だけのデート」「イエスタディズヒーロー」「青春に捧げるメロディ」
「ロックンロールラブレター」「マネーハネー」・・・・。これでダメならダメだ・・・ごめん(笑)
ところで、前回に続きテンションのお話をもう少し。
スケールってものもかなりテンションに関係する。ロングスケールとかミディアムスケール、
ショートスケールとか言うでしょ。ナットからブリッジまでの長さで決まるんだけど、何センチだから
ショートスケール・・とか厳密に決まってるわけではない。各楽器メーカーが勝手に言ってるだけ。
まあ、でもギターならストラトキャスター、ベースならフェンダープレシジョンかジャズベースが
いわゆるレギュラーな楽器でロングスケールと言うことになる。それに対してギブソンレスポールや
ギブソンSGベースはショートとかミディアムと呼ばれることもある。
で、当然この弦長が短いと左手が感じる弦の張り、いわゆるテンションは緩く感じるはずである。
テンションの緩いギブソンSGベースでクリーム時代のジャックブルースが思い切りチョーキングを
決めて演奏していたのは有名だが、これがもしフェンダージャズベースだったらここまで出来なかった
ろうと思われる。
ところで「音」に関してなんだけど、想像通り、テンションがきついほうが張りのある音になる。
細い弦だったり、スケールが短い、チューニングが低い、などのテンションが弱くなる要因の
楽器はやや柔らかい感じの音の傾向にある。そしてスケールに関して言うと、ショートスケールと
呼ばれるほど短い弦長の楽器はそれを補うように太い弦を張っても、ロングスケールのようには
ならない。同じくチューニングを下げた楽器のテンションを稼ぐため、太い弦を張ってもやはり
ロングスケールのような「長い弦がうねっているような」音にはならない。
どうやらこればかりは物理的に無理なようである。う~ん、残念だねえ・・・。
じゃあ、弦長が今の倍くらいある楽器ならもっと素晴らしい音になるのかと言うと、多分
そうでもない。きっと今度は弦が下にたわんでしまって具合が悪いように思われる。
多分、偶然にも今のロングスケールと呼ばれる楽器の弦長が一番理にかなっているような
気はする。レオフェンダーがこれを見越して作ったとは思えないので、多分適当だっただろうとは
思うけどね。いわゆる勘だな。