T☆ROCKSで色んな人と知り合いになるけど、自分の楽器をあまりよくわかってない人も多い。
ってか、怖くていじれないって人が多いね。
でもさ、たかが楽器だし、間違ったら感電するとか、怪我するとか、そんなのはないんだから、
気になったらいじってもいいんだよ。その方が仕組みがわかるし、理想の音に近づけるかも
知れん。と、言いつつ、俺も電気系統はダメなんで、そこはいじれない。そこがおかしくなったら
リペア屋さんに頼むしかない。そこも得意な人は直せていいよなー、尊敬するぜ。
それで具体的にどういうところをいじるかってことだけど、大体においてまずはネックに
トラブルを抱えている楽器は多い。買ってから一度もトラスロッドをいじらなくてもいい楽器って
物凄く優秀な楽器だ。もちろん高い楽器の方が安定している場合が多いけど、こればっかりは
個体差があるから何とも言えない。で、ネックの状態については色んな人の色んな意見はあるけど、
おおむね、まっすぐが一番いい状態ではある。簡単な見方は楽器を立てて、上から(ヘッドから)
ブリッジまでを弦と比較しながら見る。弦は絶対的にまっすぐなので、これに対してネックが
曲がっているかどうか見ればいい。真ん中あたりでちょっと弦との距離が空いてれば、
順反り、逆なら逆反りだ。この場合はトラスロッドを回して対処する。トラスロッドとはネックの
中に仕込んである鉄製の棒であらかじめ曲がって入っている。で、これをネジで締め上げて
まっすぐにすることによって無理やりネック自体をまっすぐに保とうとする機構のこと。
調整する前に、弦高も見ておこう。12フレットと5フレットも見て覚えておくといいだろう。
で、順反りだった場合、トラスロッドを時計回りに締める(ごくまれに逆に回すロッドもある)。
弦は緩めておく。目安は10分分くらいかな。ロッド調整口はヘッド側についているのもあれば、
ネックエンドについているのもあるし、ネック自体を外さないといけないのもあるので、
ケースバイケース。ネックを外さないといけない場合はちょっとハードルが高い。
なんせボディとネックが離れるからね。相当怖いよ(笑)。弦はベロベロに緩めておかないと
危険。ネックを外すとき塗装が剥がれないように注意する。そして、調整したあと、つける時には
ネジを均等に締めていく。こうしないとネックがまっすぐつかない。
ちなみにロッドを回す道具は六角レンチとかソケットレンチ、ドライバーなどを使う。
順反りだったネックがまっすぐになると、弦高も下がって弾きやすくなるよ。
で、物理的には弦長が変わっているはずなので、オクターブチェックをもう一度する。
また逆反りで、弦高を上げないとビビって困るって場合は、ロッドを逆に回す。
そして弦高を適正まで下げる・・・。こんな感じで自分の楽器をいつもベストな状態に
保っておこう。
次回はピックアップの高さについてお話します(多分(笑)