口パク
何やら、TVでのアーティストの唄と演奏による口パクが問題になっているようですが、
まあ、個人的にはもうあきらめていたからねえ、そもそも今はゴールデンにやっているような
歌番組は観ないのでなんとも言えないんだけど、そりゃ、昔みたいに生歌と生演奏だったらいいな。
いいけど、歌はよっぽど特殊な場合を除き、なんとかなるだろうけど、演奏はもう無理だね。
これだけ打ち込みなどの音が入って来ちゃうと、それこそダン池田とニューブリードみたいな生演奏を
やるバンドじゃ不可能(笑)。夜のヒットスタジオなんかでよく歌手の後ろで演奏していた楽団ね。
8時だよ!全員集合の後ろもそうだったかな?違ってたらごめん。
昔はね、カラオケってのがないから(概念がない)毎回、生演奏なんで、同じ歌手によってもスピードが
違ったり、時にギターがでかかったり、コーラスが目立ったり、TVから聞こえてくる音は毎回違ってて新鮮だった。
もちろん声もね。ただ、昔は歌手は安定した人が多かったから、大体いつも同じレベルで歌えて、それを聴いていたと
思うけどね。だからレコード聴いてTVみたらガッカリ・・・なんてことはなく、大体同じ。うまい人はどっちもうまいし、
TVでそうでもない人はレコードでもやっぱりそうでもない(笑)。昔はもちろんピッチ補正なんてないから、せいぜい、
ダブルにするくらいだね。当時はボーカルをダブルにするのは結構レコーディングのときに使われていたと思う。
こないだ、ナツメロイベントのときに西城秀樹をT☆ROCKSでやったでしょ。そのときやった、「情熱の嵐」って
曲なんだけど、これは1973年の曲なんだけど、正規の音源の最後の部分でベースが明らかにコードを見誤って
2拍くらい音が消えるのね。これでOKな時代なんだよね(笑)。歌さえいい具合に仕上がってればOK。
おおらかな時代だ(笑)。多分テープの関係などでベースだけ差し替えが出来なかったんだろう。今みたいに
トラック数をたくさん使えるわけじゃないから、ドラムと一緒か、何かと一緒のトラックに入っていて修正が不可能
だったんじゃないかな。それでも西城秀樹のシングルレコードを買う人の中でベースがどうの・・・なんて聞いている人は
多分皆無なので(笑)、これでいいのだ。賛成の反対なのだ。
時代が進むにつれて生演奏よりも手軽でお金もかからず、システム的にも楽なカラオケってやつが、
出てくるんだけど、確かにいつも同じ音だから安定してるよね。アイドルなんかはだんだんそうなって行ったんじゃ
ないかな。TV収録のときはね。コンサートは違うと思うよ。いくらアイドルでもコンサートでカラオケだったらイヤ
でしょう。
TV番組によって違ったかもね。夜のヒットスタジオは基本的に生演奏だったと思う。
ザ・ベストテンなんかは時代的にもそろそろカラオケが出て来たかなあ。紅白歌のベストテンなんかは生演奏の
時代だけどね。
ま、それにしても口パクってのはさすがに滅多になかったねよね。ザ・ベストテンで移動中の新幹線に乗る前に
ホームで無理やり歌う中継なんかもちゃんと歌ってたと思うよ。今やったら怒られちゃうと思うけど。
ただ外タレなんかは演奏することもあったけど、音源流すことも多かったけどね。
最近はどうなんでしょうかねえ・・・。Perfumeなんかはあのボーカルエフェクトとあの踊りだからなあ。
Voエフェクトは同時にかけられるかも知れないけど、あの動きで実際にきちんと歌えってのはちょっと
酷かなあ。でもそこまでダンスに重点を置いているわけではない歌手ならやっぱり実際に歌って欲しいかもね。
生声を聞けるってのはやっぱりTVを見る価値があるもんね。そこでズッコケる場合もあるかも知れないけど(笑)。
バンドもそうだけど、最近はCDでドラムに音源を使っちゃうと生ドラムでは再現できないかもね。
ま、トリガーを使ってそれでドラム音源を流せばいいんだろうけど、1曲のために面倒だもんね。
カラオケの方が100倍楽だ。
ただ、どうやら、演奏だけは先に録っておいて、生放送の演奏時は歌だけは生で歌う・・・ってのもあるかも。
演奏を実際にその場でやってるのはあんまりないね。演奏も実際に生放送でやるとなると、マイクのセッテイングなど
非常に面倒だし、演出上やりにくいことも多いだろうから、先に演奏は録っておくのが一番楽。歌だけはバレやすいから
実際に生で歌ってもらうと・・・。そのパターンはよくあったね。最近はわからない。
昔、松山千春が「季節の中で」って曲が大ヒットして、でも彼はTVに出ない人だったので、実際に歌ったところを
見たことがなかったんだよね。で、あの曲のサビの一番高いところの「♪め~ぐ~る~・・・」ってところがレコードで聞いて、
高い声が綺麗に出る人だなあって思ってたんだけど、ザ・ベストテンで1位になってついに出演することになって、
実際に見たら、その部分で結構きつそうに顔をゆがめて歌っていたのね。俺は楽々歌ってるのかなあなんて勝手に
想像していたんだけど、その顔が生々しくて良かった。本気で必死に心を込めて歌を歌ってる感じがして。
ギター一本でやった記憶があるけど、これまた違ってたらごめんね。
甲斐バンドが出たときもかっこよかったな。ファンを招いたんじゃなかったかな。甲斐よしひろ、凄く髪が長かった。