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子供の頃はTVで映画をみるのが好きだったのね。
ほぼ毎日やってた。夜9時からね。なんとかロードショーって言ってさ。
回数が多いから何回もやるのも多くてね。気に入った物は再度観る。洋画ばかりだったけど。
ダーティ・ハリーなどの正統派アクション、西部劇などのマカロニウエスタン、戦争もの、ホラーもの、SF物もあったな。
たまに結構ひどいB級ホラーもあってそれはそれで面白かった。
ハリー・キャラハンのクリント・イーストウッドの声は今は亡き、山田 康雄さん、アラン・ドロンは野沢那智さんって
決まっててさ。あとチャールズ・ブロンソンとか、007のショーン・コネリーとか大体声優さんは決まってたと思うな。
最近、ジブリなどで歌手や芸能人を使って不評を買ってるけどま、確かにね。
顔が思い浮かんじゃうのはちょっと覚めるもんな。
でも昔もね、あったんだよ。ひどいのが(苦笑)。確かジョン・トラボルタとオリビア・ニュートンジョン主演の
「グリース」だったと思うんだけど、TVでやるときに、野口五郎と桜田淳子が声をやったんだよね。
もう、キムタクどころの騒ぎじゃないよ。キムタクはそんなに声の主張がなかったと思うけど、五郎と淳子じゃ、
特徴があり過ぎるし、芸能人の声って言うのは今よりずっとお茶の間に浸透してたからねえ、もう全然、
顔がチラついちゃって違和感ありまくりなんだよ。映画は結構面白かった記憶があるけど。
ま、サタディナイト・フィーバーのあとあたりのフィフティーズ青春映画って感じだったと思うけど。
また、オリビアとトラボルタのイメージが二人に全然合ってないってのも大きかったよね。野口五郎なんて、
リーゼントとは正反対の長髪やさ男だってのに(笑)。せめて秀樹にしとけよって感じ?
ま、そんなこんなで確かに声も顔も特徴のある芸能人を声優に使うと、ちょっと苦しい時はあるね。
ジブリの「ハウルの動く城」での倍賞千恵子はやっぱダメだよ。彼女の演技力は文句がないけど、
声聞いただけで倍賞千恵子だもん。年齢にあってないし、個人的には「男はつらいよ」のさくらがすぐに
思い浮かんじゃう。「お兄ちゃん!」って言いそうだよ。
最近「猿の惑星」の1作目をTVでやってたんで、子供のころから何度も見てるんだが、やっぱり観ちゃったけど、
あの時代であのメイクは本当に凄いな。基本的にはSFアクション物といった娯楽作品なんだけど、冒頭と
エンディングに向かってのあの不気味な退廃的な雰囲気はやっぱり子供の頃に怖かった印象があっただけあるね。
何よりも初めて見たときのエンディングのショックと言ったらなかったよ。確かに映画史に残る名シーンだけあるし、
もう完全に騙されていたからさ、主役のチャールトン・ヘストンと同じショックだよ(笑)。怖かったなあ・・・。
ちなみに凄くブームになっちゃってTVでもオリジナルシリーズでやったし、日本制作で「猿の軍団」なんてのも
あったな。小松左京が原作だった。
↓映画の猿の惑星ね。
子供の観た映画でまた観たいのもいくつかあるんだけど、なかなか借りて来て観るまではいかないのが現状だなあ。
面白かったろうけど忘れちゃったのもいっぱいあるだろうし・・・。いくつか覚えていて尚且つ有名なやつは観るチャンス
もあるし、安ければ買えるけどね。
最近「ミクロの決死圏」がもう一回観たい。子供の頃観たきりだなあ。人間が小さくなって病人の身体の中に
入って行って治療するんだよ。潜水艦みたいのに乗って行ってね。でも白血球とかに攻撃されちゃうの。
最後は涙とともに目から出てくるんじゃなかったかな・・・。
身体の中ね↑
鼓膜を通過するシーンがハラハラドキドキだったなあ。外で音をたてないように医者が全員動かないように
してるんだけど、ハサミを落としちゃって、耳が反応しちゃって中で大変みたいな・・・。
ま、古いんで、セットなどは手作り感満載で結構チープだった記憶もあるけど仕方ないよね。CGなんて
概念すら無さそうな時代だし。文化祭のハリボテにも通ずるものもあるかも(苦笑