店に居ると、ずっと緊張しているからライブが終わって帰ってくるとヘトヘトになってることも多い。
バー営業時はもうちょっとリラックスしてるね。もうちょい緩いんで(笑)。
仕事中はリハから、本番まで、まず耳はダンボのように研ぎ澄まして色んな音を聴いている。
いい音にするように・・・ってのもあるし、ノイズなどが出たときに瞬時にどういったノイズなのか、どこから
出ているのか、それこそ誰かの楽器の調子が悪くてジャックから出たノイズか、エフェクターの接触不良か、
はたまたモニターシステムのシールドの接触不良か・・・。上手から出たのか下手からか、また、演奏中は
例えばスタッフがペットボトルをつぶした音さえノイズに聞こえてびっくりすることもある。
それほど、耳は色んな音に自然に反応している。ハウリングもマイクなのかギターアンプなのか、アコなんかも
高音弦でキンとハウることもあるので、何ヘルツを切ろうか、瞬時に判断する。「あのコードのときの2弦だろうな」って
目でも判断する。
リハのときはお客さんがいないから、お客さんが入ったらもうちょっとこうなるな・・・ってのも計算するし、
空調を入れるとそれも影響するのでそれも考慮する。ま、空調は仕方ないけどね。
実はリハの方が静かな分、細かい作業はやりやすい。いいサウンドになるように作るのもリハで出来ないと
本番ではなかなか難しいのでリハの25分間前後が勝負になる。
ノイズなどの特定もしやすいからやはり真剣にやらざるを得ない。そこまでやっても本番で不具合が起こることも
たまにはあるからね。
「どうも調子が悪いんですよ」って言いながら、そのままリハも本番もやる人がたまにいるけど、
楽器の電気系統にトラブルを抱えている人は凄く多いね。ジャック部分はとても多い。
ブツッとかバリッとか一番いけないノイズにつながるのでぜひとも直してライブに挑むようにして欲しい。
小さい音でもPAでは何十倍も大きな音で再生するわけだから、それも考えに入れて普段から整備して
欲しいね。
このようにライブハウスではPAは色んな音を神経を研ぎ澄まして神経質にやっている。
スタッフはそれの補助と、PA表とかチケットの準備、バンドの要求に答えたり、誰かが困っていないか
これまた結構神経を使って仕事をしているわけだ。バンドさんもスタッフの方が歳が近いと話しやすいかも
しれないしね。
俺もバンド内でコソコソ話しているのを結構聞いている(笑)。本音が出るからね。もし何か不満が出るようなら
反省材料にしないとね。
あと、基本的なことかも知れないけどまずは親しくなりたいよね。好きになって欲しいよね、俺たちを。