今のメタルは「華」がない。
某ギタリスト、某セッションリーダーの方がいつも嘆いていることです(笑)。(特にギタリストに関してだけど)
http://blogs.yahoo.co.jp/mako_mako0124/10690228.html
まあ、本当にね、音楽をエンターテイメント、芸能、芸術って言う価値観で育った世代としては、
今の音楽業界は日本&世界を含め、非常に地味に見える。
KISSのジーンシモンズが言っていたんだけど、「最近はビルの清掃員みたいな奴がステージに上がっている」って。
これ、名言かなとも思うよ(笑)。T-シャツにジーンズ、ビーチサンダルでステージやるアーティストもいるしね。
T☆ROCKSにいるとPAやってる俺が一番派手ってことも少なくない(苦笑)。
プロでもそうだよ。黒のメタルT-シャツで出てくるメタルバンド多いよ。キッズか!
でもね、今はきっと、普段着でヒゲもそらずに、ヘタしたらスエットなんかでステージをやるのが、きっと
かっこいいんだよ。ステージ降りて客席に降りたらもう誰も気づかない感じの方がきっとクールなんだろうな。
唯一、V系ってのはいまだに宝塚みたいな格好しているね。でもそれももう古いのか・・・な?
俺はそれこそ、エアロだのクイーンだのKISSだのの70年代からモトリークルーなどの80年代のLAメタル
で育ってきちゃったんで、ステージ衣装を着て、尚且つ、うまくて華があるのは最低限のことだと思っていた
からね。でも90年代からその反動からかだんだんシンプルになってきて、グランジってやつが登場するんだ。
まあ、個人的にはパっとしなかったね。薄汚い連中が古臭いR&Bみたいのやってたよ(苦笑
全然かっこつけないし。かっこつけちゃ逆にかっこ悪いんだ。そういう価値観だよね。素人くさい方がいい。
ロックスターの真逆の立ち振る舞いをする。挙句の果てにはシューゲイザーなんてジャンルも出て来てさ、
まさしく靴を磨いてるみたいに自分の足元ばかり見てるんだ。ソロもまともに弾けないし、エフェクトをかけた
轟音だけ。ま、でも15分くらいは面白いかな。音に工夫をしてるバンドは面白いね。ちゃんと考えてるバンドは
それでも面白い。
ま、つまりね、ブラッシュアップしてステージに上がってた大昔から、ツェッペリン、パープル、エアロ、モトリーなどを経て、
ついにいったん真逆の、素人くさい方がなんかかっこいいって時代に入っただけじゃないかな。
もちろん全部が全部じゃないし、今でも絢爛豪華にしてるアーティストが支持を得ているのも現実だけどね。
俺は仕事柄、両方の考え方を受け入れなくてはならない。もともと割と幅広い方だとは思うんで、別に自分の
あまり好みでない音楽性でもいい部分を見つけて割と楽しく聞ける。
でもまともに演奏できない、歌えない、ヘタってのまで面白がったり、指示したりするのは間違ってるね。
聴いてる方のレベルも下がってるなあと正直思う。これでもプロ?って思うバンドも正直多いからね。
何か?青春パンクってジャンルはうまくなっちゃいけないのかな?・・・うん、いけないのかも(笑)。
うまく歌っちゃダメか、そうだよな。ビブラートなんてかけてる場合じゃねーぜ!叫べばいいんだ、叫べば。
音程なんか合わせたらクソだぜ!
でも若い感性で、素晴らしい音楽が生まれていることも事実。これまたオールドスクールの頭じゃ、
作り出せないような音楽を若い人たちがサラっと作っているのも事実なんだな。
「こういうのはあまり聞いたことがない、不思議だな、でもいい音楽だな、かっこいいな」って言うのもあるんだよね。
前も書いた気がするけど「ビートルズが全てやりつくした」ってよく言われるけど、確かにあの時代でポップス、ロック、
メタルからレゲエ、民族音楽、前衛音楽まで色々やってるけど、まだまだこれから新しいフォーマットの音楽ってきっと
生まれるんじゃないかなあと思うね。
それも若い世代からボコボコと。
でもこれだけは言わせて欲しい。
練習して。基礎はちゃんとやって。機材に頼らないで。自分の声と自分の演奏能力だけで、ある程度の水準に
達してください。
そこは省略しないでちゃんと練習する、つらくても練習してうまくなるまでの期間もきちんと設けてください。
TOSHIさんからのお願いです(笑)。