20代の時、当時住んでいた関東地方の福祉施設就職セミナーで訪れた社会福祉法人のブースで、私は質問しました。
「どのような人を求めらせますか」
その法人の方は答えられました。
「全人格者を求めています。」
私は全人格者ではないので、その法人を受験することはありませんでした。
今は、「全人格者」が福祉・介護・保育・看護・医療職の資質だと、私も思います。
私は全人格者ではありません。ふさわしくないものがそういう仕事をしてきたものだから、心を病んだのだと思います。
私の職業選択は、明らかに間違っていました。
医療系の労働組合が、看護師はいつの時代も不足しているから、賃上げを。といつていましたが、それは違うと思います。
その労働組合の方がもし現場の方であれば、労組の主張と現場の事実は違うことをよくご存じだと思います。
給料が安い。と言う理由で出て行っている人を、私はほとんど知りません。
福祉の仕事は、実はそれなりに稼げる仕事でもあります。
福祉の仕事は、実はそれなりに稼げる仕事でもあります。
自分がふさわしくないと思うから出ていくか、あるいは排除されるのです。
医療系労働組合が看護師不足の原因が賃金の安さだと主張する。
確かにその一因のひとつとして、それがあるかもしれません。
私はそれ以外に
・労基法が守られないこと。
・「全人格者」でない。エッセンシャルワーカーとしての人間的資質に欠ける人が余りに多いこと。
労働組合の働きで賃金が上昇し、法律が守られる環境になれば、確かに質のいい「全人格者」というレベルの人が入ってくるかもしれないのですが、それだけでは到底足らないと思います。
途上国から「全人格者」を集める。それしかないと思います。