蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

「料理作法の起源」PDFのまとめHP投稿

2019年10月04日 | 小説
レヴィストロース神話学第3巻「料理作法の起源」を「…続き」と合わせて5回投稿と成りました。次から第6章「BalenceEgale」に進むのですが、この章はこれまでと趣が異なります。そこでここで一旦、休止してこれまで作成したPDFをまとめ解説します。

計5葉を作成した。(PDFはブログでは反映されないので写真を2葉載せました。
1 文化の三重三角形
いかに文化の創成が偶然だったか。文化とは畢竟、火を使い狩りで獲った獣の肉を調理する事に尽きるけれど、そこにいたるまでの冒険(=ボロロ族英雄バイトゴゴ)が基準神話(M1)で語られる。それを三角形に置き換え、文化が成り立つ範囲を楕円で示している。
2 モンマネキ神話に見るパラダイム。
モンマネキは本書「料理作法…」の基準神話のヒーローで、M1神話を引き継いで「火と調理肉」だけの文化を充実すべく、孤軍奮闘する訳だが、同盟(婚姻が)一つも結べなかった。(解説した頁は  クリック)文化の偶然性に翻弄された英雄と言える。村から出奔して行方知れずとなりはてた。
1と2では文化の理念を追求している。
以降の3葉は代表的(それぞれが巻の基準)神話取り上げ、その概容を見比べた。
3 3神話の比較。
取り上げたのはM1(ボロロ族)とモンマネキ神話、アサワコ神話(クリック)である。それら概容の共通性を検分してください。

4 モンマネキと月の嫁比較。
横軸と縦軸を意識して比較分析した。横軸は共時、分析理性で「神話的理念」においての状況の分析。段階毎に孤立、同盟模索…などを提題として、行動し判定し、失敗(成功)に行き着きます。
5 M1神話、モンマネキ神話、月の嫁神話を取り上げ、それらが概要の相似と伝播の可能性を示している。このPDF表にして神話学1巻と3巻の結論であるかと考えています。

このPDFはM!~M3神話のまとめとなります(部族民通信オリジナル)

HP部族民通信にブラウザいただき、PDF全葉をご覧ください。(左コラムのブックマークHP、ないし部族民通信でググル)
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする