蕃神義雄 部族民通信

レヴィストロース著作悲しき熱帯、神話学4部作を紹介している。

ヘーへーゲル精神現象学Conscience悟性の章 第一部LA CERTITUDE SENSIBLE Youtube投稿

2025年01月21日 | 小説
ヘーゲル精神現象学 仏語Hyppolite訳の紹介
本文 Conscience 悟性の章 第一部 LA CERTITUDE SENSIBLE, LE CECI ET MA VISÉE DU CECI
(感じる蓋然、あるいはこのモノ、そしてこのモノに向ける私の視界) 上

(2025年1月21日)Youtube動画はまだ当ブログには投稿していません。明日から(上下)で投稿します。

前回のヘーゲル精神現象学La Phénoménologie de l’Espritの連続投稿(2024年9月~12月)で導入章Introductionを採りあげた。理性の目的は絶対知Savoir absoluを得ることに尽きる。ヒト思考運動は現精神象であるから、モノ実質には接触できない。理性は自身の内に現象の野を広げ、モノ実質、絶対知に迫らむとする。今回、本文に入り(第一章Conscience悟性)では思考の仕組み、特に悟性内部の思考の展開(前回で思考は2段ロケットとした、今回はその2段目に当たる)を解説する。
鍵語 1 Certitude sensible感じる蓋然 2 Immédiat即座 Médiation 介在 3 Négation・Affirmation・Détermination否定肯定決定(弁証法)


3の鍵語と解説


1 Certitudeの定訳は確実、必然など。これらには定量的確実性(99%か?)の含意が強い。蓋然は(推定するけどそれが真実か分からない)定性的な語感を表すので、本章の趣旨により近いと思う。「あり得るかな、無いかな」の精神作用でモノを観察(感じるsensible)を言う。実現する確率数値とは関係を持たない。
2 即座 Immédiat はモノを判断するとき、見えるがままをそのモノとして判断する作用。これがヒトの判断の一般的とした上で、その観察は最も貧しい真実しか見つけられないと批判する。介在はモノに(必ず)付属する属性。ヘーゲルは「今は夜」なる真実には「夜」が介在している、この介在は不定との観点から論を広げる。
3 否定肯定する過程がモノの真実。即座で観察してしまう「実体essence」ではなく、変遷(経験)dialectiqueがモノの本質。この弁証法原理を、蓋然として取り入れなければ、真実を掴めない。


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