羅城門図鐔 吉則
羅城門図鐔 銘 武州江戸住別傳吉則
吉則(よしのり)は奈良派の工。鉄地高彫に金銀の象嵌を過ぎることなく用い、強い鏨使いを活かした描法で臨場感溢れる場面を活写している。
ここでの鬼は酒呑童子と呼ばれている。鬼ではなく大男として表現された例もある。もちろん権力に与せぬ者は普通に人として表現されるものではない。
酒呑童子は越後の出身とも、飯綱山で修行して人を超えた力を得たともいわれ、とすれば、実体は修験者に関わる者か・・・。大江山に潜む酒呑童子を退治するという話では、退治する頼光らも修験者に身を変えて侵入している。
羅城門図鐔 銘 武州江戸住別傳吉則
吉則(よしのり)は奈良派の工。鉄地高彫に金銀の象嵌を過ぎることなく用い、強い鏨使いを活かした描法で臨場感溢れる場面を活写している。
ここでの鬼は酒呑童子と呼ばれている。鬼ではなく大男として表現された例もある。もちろん権力に与せぬ者は普通に人として表現されるものではない。
酒呑童子は越後の出身とも、飯綱山で修行して人を超えた力を得たともいわれ、とすれば、実体は修験者に関わる者か・・・。大江山に潜む酒呑童子を退治するという話では、退治する頼光らも修験者に身を変えて侵入している。