吾輩は設備設計である

設備設計という仕事に云十年。理不尽なこと自分のぷち自慢、失敗談などを書いています

地中熱利用システムの報告①

2006-03-15 17:17:22 | Weblog
先日 福岡市中央区で竣工した5000㎡の建物
地中熱を利用して外気を暖めて建物の新鮮空気として利用しました
ある日の測定結果です
昨日は寒かった 外気は4℃です その外気を地中のパイプを使って暖め各階廊下に供給している  その温度は10~12℃ 普通は外気をたくさん供給したくても 寒いというクレームが怖くてかなり押さえ気味だったり ほんとに苦労するところですが 今回は予想を上回る結果 ビックリです 4℃と10℃では 体感は全然違う 工事費はかかるが この建物 たっぷりの新鮮空気を24時間供給できる 殆ど そのエネルギー費は無料 朝建物に入った瞬間 爽やかな空気を吸える

で 何故今回 こんな効果が出たのか
どうも福岡市それも天神周辺の温度は上昇していると 先日の新聞にも載っていたけれど どうも地中の温度も上昇している と 考えられる
予想では外気が0℃のときは7℃とメーカーの話はあった
4℃のときは8℃位で留まると予想していたからだ 事実久留米のある住宅ではその程度であった 
もうひとつの根拠は 我が社は天神 地下の駐車場の地下2階の気温は20℃ 寒くてもそれ位 結構外気の流入もあるのに (通常の地温は15℃といわれている)
というわけで 天神の地温は高い これは大変エネルギー的には注目に値する なにか大プロジェクトも可能かも 先日の地下鉄の排気もそうだが ”大都市の地下温度” というテーマ 大学の先生 来年のテーマにどうですか
逆にいうと 夏は地中熱の御利益を受けにくい となるのか 夏のデータはまた注目 ひょっとしたら ビルの冷房で地面が冷やされて 夏はうまい具合に地温が冷たい とかだったら 最高ですが 半年後に解ることである

いずれにしても この特性は知っておいたほうが良い

例えば天神の地下でトマトの人工栽培をしたらおいしいのができるとか
地下駐車場の排気の熱はヒートポンプの熱源として 使えるなら エコキュートの室外機をその排気口の側に置くとか
無限に使える事実  
      
       ・・・ちょっと専門バカのブログでした・・・
 


コメント
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