サモア戦を競り勝った高揚感が抜けませんが、コンサルタントの立場からラグビーワールドカップのもつ独特の魅力を クールに組織論の立場から分析してみたいと思います。
*日本代表33人のうち18人が外国籍、外国出身、もしくは帰化した選手。
代表選手選出条件(どれか一つを満たせばよい)
・出生地がその国
・両親、祖父母のうち1人がその国出身。
・その国に5年以上継続して居住、又は通算10年にわたり居住。但し所属できる 代表チームは生涯にただ1っのみ(前回から)
*オリンピックなども含めて国籍主義だが、ラグビーは自分の暮らしている地域の代 表になれるスポーツ。例えば日本代表の前キャプテンであるリーチ・マイケル選手 は ニュージーランド出身で、母親はフィジーの人。日本に5年以上住んでいるの で、選択肢がそれだけある。
*韓国籍の具智元選手も、父親が「アジア最強のプロップ」として、韓国では“伝説” と呼ばれているが、その父親の意向で中学時代に日本に留学させた。現在新大統領の 努力をもってしても改善半ばの日韓関係にスポーツを通しての橋渡しとなりたいと 本人もコメントしている。
*ラグビーが多様性のスポーツといわれているのは、体重が100㎏以上とか、身長が2 m以上の選手もいれば日本代表の斎藤直人選手のように165㎝という選手もいる。 様々な選手がそれぞれの体格を生かしながらプレーできるのも魅力だ。
*国際ラグビーの統括組織であるワールドラグビーは、ラグビーが持つ価値を守るた めに、「品位」「情熱」「結束」規律」「尊重」の5つの理念からなるラグビー憲 章を掲げている。
*「One for all All for one」・「ノーサイド」の意味を実感できた。