上を向いて歩こう 佐藤剛 著 岩波書店
1961年に世に披露された歌「上を向いて歩こう」(永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九 歌)について多くの資料を紐解きながらこの歌が当時世界中で歌われ、今でも日本人や外国の人々の心に響く歌として多くの人々に親しまれているのはなぜなのか、どうしてしてこれほどまでに人々を魅了したのかという事実と真実を追及したノンフィクション。図書館でたまたま見かけて借りて読んだ本です。「上を向いて歩こう」の歌は「悲哀な調子の歌、死者をいたむ歌。エレジー。」なのですが、六八九コンビ(永六輔さんと中村八大さんと坂本九さんを総称してそう呼ぶらしいです。)の方々の生まれ育った環境、考え方、経験、時代、この歌に係って来られたすべての方々のこの歌にかける情熱などのすべての要素が絶妙のバランスでうまくまとまった歌だということがこの本を読んでよく伝わってきました。歌詞とメロディーだけでなく、この歌を歌唱された坂本九さんのエルビス・プレスリー風のリズムに乗った独特のキュートな歌い方が、世界に通じるビート感を伴い、人々に何かしらのものを届け、悲哀を乗り越えた明るい未来を感じさせる歌であるということを自然に知らしめたことが大ヒットにもつながっていたと記載されていました。当時世界中では爆発的に飛躍してきていたビートルズがアメリカでは興味を示されずに「上を向いて歩こう」の歌のほうが当時のアメリカの十代の若者たちの心を強く引きつけ、大ヒットしたという事実も紹介されていて興味深かったです。時代を超えて、国境を超えて、something elseを人々に届け、歌い継がれていく歌はそれほど多くないので、「上を向いて歩こう」の歌がこれからも歌い継がれていく世の中であってほしいなあと思いながら読んだ本でした。
1961年に世に披露された歌「上を向いて歩こう」(永六輔作詞、中村八大作曲、坂本九 歌)について多くの資料を紐解きながらこの歌が当時世界中で歌われ、今でも日本人や外国の人々の心に響く歌として多くの人々に親しまれているのはなぜなのか、どうしてしてこれほどまでに人々を魅了したのかという事実と真実を追及したノンフィクション。図書館でたまたま見かけて借りて読んだ本です。「上を向いて歩こう」の歌は「悲哀な調子の歌、死者をいたむ歌。エレジー。」なのですが、六八九コンビ(永六輔さんと中村八大さんと坂本九さんを総称してそう呼ぶらしいです。)の方々の生まれ育った環境、考え方、経験、時代、この歌に係って来られたすべての方々のこの歌にかける情熱などのすべての要素が絶妙のバランスでうまくまとまった歌だということがこの本を読んでよく伝わってきました。歌詞とメロディーだけでなく、この歌を歌唱された坂本九さんのエルビス・プレスリー風のリズムに乗った独特のキュートな歌い方が、世界に通じるビート感を伴い、人々に何かしらのものを届け、悲哀を乗り越えた明るい未来を感じさせる歌であるということを自然に知らしめたことが大ヒットにもつながっていたと記載されていました。当時世界中では爆発的に飛躍してきていたビートルズがアメリカでは興味を示されずに「上を向いて歩こう」の歌のほうが当時のアメリカの十代の若者たちの心を強く引きつけ、大ヒットしたという事実も紹介されていて興味深かったです。時代を超えて、国境を超えて、something elseを人々に届け、歌い継がれていく歌はそれほど多くないので、「上を向いて歩こう」の歌がこれからも歌い継がれていく世の中であってほしいなあと思いながら読んだ本でした。