客寄せと知りつつも足踏み入れたくなる店

最近の商店街は以前のように個人商店だけでなく、ドラッグストアや百円ショップ、パチンコ店などのチェーン店が空き店舗対策の一役を担って、大きな商店街の中では何店も見掛けることがありますよね。

広島紙屋町の商店街にも客寄せのちょっと面白い？ドラッグストアがあります。「薬のダイコクドラッグ」で、トンネル型の店頭には薬粧品や日用品が底値価格で無造作に並べられ、派手なＰＯＰのオンパレード、限定販売の演出などで客を店内に誘導しています。泥臭いというか何か昔流、宝探しでもしている感覚です。大きな看板抱えたスタッフが店頭で呼び込みの真っ最中、声を枯らしていました。狭い店内には期待外れの感はあるものの、高利益の医薬品が低価格且つ、少量多品種で陳列され反って購買意欲を駆り立てます。おまけに２台のレジには長い列ができてフル稼働、滞留時間をさらに伸ばすといった狙いでしょうか。

ちなみに「ダイコクドラッグ」は全国に店舗展開している準大手企業のひとつ、どこも派手な店頭イメージで、そう言えば大阪などではあちこちの商店街でよく見掛けますね。
食品類を兼ね揃えたスーパードラッグが郊外に攻勢をかける昨今、通行人も激減しつつある老朽化した商店街の中で頑張るドラッグストアの心意気溢れる繁昌仕掛けに敬意を評したいと思います。