「若い時の苦労は買ってでも!」とは父からよく言われた言葉。苦労は自分を鍛える上で確かに成長に繋がる、苦い経験せず楽に立ち回れば将来のためにはならないという戒めだ。当時は聞く耳なく深く考えることもなかったが、半世紀も経つと息子どころか孫に説教する年齢に届いていた。
『苦いものを味わったことのない人間は、
甘いものがどんなものであるか分からない。』
(ドイツの諺)
他人の痛みも分からぬ者は真の痛みを肌で感じたこともない?痛みだけでなく失敗や赤恥など嫌なことから逃げ回っていては先々の成長など有り得ない。苦み知ってこその蜜の味、数々の失敗を乗り越えてこその達成感ということだ。甘い蜜を味合いたいなら辛味や渋味、酸味、塩気などいろんな味を舌の奥で噛み分け見極めること、一つ一つ克服しなければならないようだ。