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イブの夕食はピザとフライドチキンとサラダ、それにクリスマスケーキでいいよねと妻が念を押す。食卓は白いテーブルクロスに模様替え、クリスマス・ソングを流し缶ビールの乾杯で始まる訳だが、いつからか夫婦間でプレゼント贈る習慣はなくなっていた。
『人間には3つの段階がある。サンタクロースを信じている。サンタクロースを信じていない。自分がサンタクロースである。』(ボブ・フィリップス)
そう言えば、クリスマスの朝は手を伸ばし探したものだ!ただ、煙突ないのにどこから入って来るのか不思議だった。少し大きくなりサンタはいないと知っても半信半疑。親となり子供が寝静まってリボンで包んだプレゼントを枕元に置いたものだ。そして4つ目の段階はこの歳になったイブの日、予約したスクーター・サンタの宅配ピザを首長~くして待ちわびる。サンタ衣装を見るだけで幼い頃のあの夢の日にタイムスリップ!裕福ではなかったが父と母の温もりを思い出す。