菜の花畑の中、今やブームの生産者直売所

あちこちと出張続きでブログが遅れ申し訳ありません。今日は繁昌の生産者直売所を紹介します。

菜の花の季節、遠賀川の河川敷も一面に今年も太陽の陽りをいっぱい浴びた黄緑色の花々が咲き乱れています。そんな中に新鮮食広場「なのはな畑」はあります。車で遠賀川に沿って走ると、直方市植木の桜づつみ公園パークゴルフ場内にある施設です。

いまから４年ほど前、JＡからの依頼で立ち上げをお手伝いしました。まったくズブの素人の農家の人達との生産者直売所づくりです。店舗の管理・運営ルールづくりから商品仕入れ、陳列、補充、店内販促、オペレーションまですべて一からのスタートでした。近隣から募集したパートさん２０名近く、心強くたくましいお母さん軍団が集まりました。レジ操作や接客対応の教育、商品知識は農家の方が担当してとにかく訓練や準備期間も３ヶ月と短く大変でしたね。ようやく漕ぎ着けたオープンも見切り発車のスタートでしたので当初の目標を下回りました。しかし意図したのは仕掛けを講じて仕組みを作るというものでした。
いろいろと手直しが始まり、その中で今も覚えている作戦は、まずはお客様に喜んでいただくためのお祭り企画でした。店内に竹のやぐらを組んでオデン、じゃがいも詰め放題、卵つかみ取り、バナナの叩き売り、店頭では餅つき大会、試食やライブ販売も。生産者やスタッフ自身が楽しみながら、頑張って演じくれたお客様との関係づくりです。

近隣にも幾つもの生産者直売所がオープンする中で、地元産という農産物だけではもう差別化できない時代、単に[モノ]の販売だけでなく、スタッフ力を通してアミュージングを体験していただく狙いがあった訳でして、ちょっと農家の経営者さん達には理解できなかったかも知れませんね。今となれば懐かしい思い出です。その後、所在認知度も上がり、また農作物直売ブームもあり、当時では考えられないほどの集客力、業績もすごい勢いだそうです。ほんとお手伝いした甲斐のある生産者直売所でした。