苦難の時ほど明るく振る舞う妻、陰ながら励ましてくれていたのだった。そんな頃、部長時代(前職)に仲人した部下とバッタリ、転職して中堅のドラッグストアの店長になっていた。その彼の紹介で会社の社長に面会、食品強化に乗り出していてトントン拍子に採用が決まったのだった。本業のコンサルタント兼務ということで社外役員の重責を引き受けた。縁の有り難さを思い知ったのだ。
そのドラッグストアで某監査法人によるWindowsの勉強会が3日間あり死に物狂いでマスター。早速、同じ機種のWindows95買うのだが、30万円?なけなしの最後の貯金だったと後日妻に聞かされた。これがきっかけで驚異の閃きと持ち前の有言実行で快進撃が始まった。大手アパレル卸のリテイルサポートを発案、経営革新や経営再建の指導、毎年受講者1万人超えた座学を始めいろんな仕掛けや行動が功を奏して全国津々浦々から仕事が舞い込んだ。実は妻の喜ぶ顔、幸せそうな姿を見るのが生き甲斐になっていた。弾けることない我が家のバブルが始まったのもその頃だった。
数知れない経営コンサルタント?恐らくクライアント数は誰にも負けないと自負している。ライバルも少ない中小・零細企業に特化、都心では商業コンサルタント、地方の中山間地区や離島にも足を運んだ。現在も企業顧問の傍ら経営指導や座学など粉骨砕身で本業を続けている。まる25年が過ぎ26年目も妻に感謝、世の中に必要とされ求められる仕事を続けられ、亡父のように生涯現役を目指したいものだと思っている。(人生岐路の大逆転)