東京・渋谷のリビア大使館、国旗替える
東京都渋谷区にあるリビア大使館は22日、掲揚する国旗をカダフィ政権下の緑一色のものから、国民評議会がシンボルとする3色を基調とした旗に替えた。大使館担当者は取材に対し、「(旗を替える)適切な時であると判断した」と語った。
反体制派、カダフィ大佐の捜索続行 リビア
リビアの首都トリポリの大部分を掌握した反体制派は22日、行方が分からなくなっている最高指導者カダフィ大佐の捜索を続けた。首都では小規模な衝突が起きているものの、政権側の組織的な反攻は起きていない模様だ。
反体制派でつくる軍事評議会のベルハジ議長は22日、「トリポリでは小さな抵抗があるだけだ」と述べ、政権軍に投降を呼びかけた。反体制派は市街の9割 を掌握したとしており、各方面から続々と戦闘員が到着している。反体制派は国営テレビも掌握し、カダフィ氏が国民にメッセージを伝える手段は失われた。
反体制派の代表組織、国民評議会のアブドルジャリル議長は同日、「カダフィ時代は終わった」と述べ、評議会の拠点を東部ベンガジからトリポリに移す準備を始めたことを明かした。カダフィ政権の崩壊が確認されれば、トリポリで臨時政府に移行する見通しだ。
一方、ベンガジの西約240キロのブレガでは政権軍が抵抗を続けており、反体制派部隊の進軍を阻止している。(カイロ=貫洞欣寛)