自殺の元宮司、全国の神社関係者に手紙約2800通送付 「怨霊となり、たたり続ける」
2017.12.15 11:59
東京都江東区の富岡八幡宮で宮司の富岡長子(ながこ)さん(58)が刺殺された事件で、富岡さんを襲撃した弟で元宮司の茂永(しげなが)容疑者(56)=犯行後に死亡=が事件直前、富岡さんを中傷する手紙を全国の神社関係者らに計約2800通送っていたことが15日、捜査関係者への取材で分かった。警視庁捜査1課が事件との関連を調べている。
また、茂永容疑者が犯行に使ったとみられる日本刀など刃物3本を、9月に台東区内で購入していたことも判明。同課が詳しい鑑定を進めている。
捜査関係者によると、手紙は茂永容疑者が代行業者を通じて投函(とうかん)したとみられ、事件のあった7日に茂永容疑者から電話で「8日の朝、江東区以外のポストから投函してほしい」などと依頼があったという。送付先は全国の神社関係者が約1千通、氏子の関係先の飲食店や学校が約1800通。手紙の最後に押されていた指印を鑑定したところ、茂永容疑者の親指の指紋と一致した。
手紙はA4用紙8枚で、富岡さんを中傷し、神社から追放することなどを求める内容だった。要求が実現しなければ「死後においてもこの世に残り、怨霊となり、たたり続ける」などと記されていた。
事件は7日夜に発生。富岡さんの自宅近くで待ち伏せしていた茂永容疑者と妻の真里子容疑者(49)=死亡=が、帰宅した富岡さんと男性運転手を襲撃、日本刀などで切りつけた。茂永容疑者は犯行後、真里子容疑者の胸を刺し、その後自殺を図ったとみられる。
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