オホーツク海、露が大陸棚領有を主張 国連に調査報告申請へ
【モスクワ=遠藤良介】ロシアが200カイリの排他的経済水域(EEZ)を超えるオホーツク海中央部について、その 海底が自国の大陸棚であると主張する調査報告書を作成し、年内にも国連に提出する方針を固めた。複数の調査関係者が明らかにした。露天然資源省も国連申請 を準備していることを確認する一方、「日本との国境問題に抵触しない」と説明している。北極海などで国際社会の資源獲得競争が激しさを増す中、北方領土周 辺の大陸棚にもロシアが関心を向けるのは時間の問題といえる。
関係者によると、ロシアはすでに地震波の利用や海底泥土の採掘といった方法 でオホーツク海の大規模調査を終了。その結果、オホーツク海中央部の地質は極東のオホーツク-チュコト火山帯と同様の構造で、ロシア極東沿岸からオホーツ ク海南部に至るまで深淵(しんえん)が存在しないことが分かった。関係者は「地質・地形の両面から見て、オホーツク海底が大陸からの自然な延長であるとい う説得力のある調査結果が得られた」としている。
国連海洋法条約によると、EEZを超えていても、海底が陸地からの延長である「大陸棚」 と認められれば、沿岸国に地下資源など海底の開発権が認められる。ロシアは2001年にもオホーツク海の大陸棚領有を国連大陸棚限界委員会(CLCS)に 申請したものの、北部については調査データの不備を理由に却下され、南部については日本と調整するよう勧告された。今回、ロシアの新たな調査報告が認めら れれば、オホーツク海中央部の約5万6400平方キロがロシアの“海底領土”になる。
この海域にどれだけの石油・天然ガスが埋蔵されているかは不明。ただ、オホーツク海西部のサハリン(樺太)沖大陸棚には豊富な地下資源が埋蔵されているといわれ、日本企業も参加して大規模な開発が行われている。
一方、今回は申請が見送られるものの、オホーツク海南部に位置する日本の北方領土や千島列島周辺海域にも石油・天然ガスの大規模鉱床が存在する可能性が指摘されている。
インタファクス通信によると、研究者グループは千島列島中部の周辺に12億-16億トン、国後島と色丹島の間の深淵に5600万-6000万トンの化石燃料があると推定。ロシアではソ連時代に行われていたこれら海域の調査を再開すべきとの意見も出始めている。
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