西アフリカのエボラ出血熱「これまでで最も深刻」 WHO、死者110人超
2014.4.9 09:05
世界保健機関(WHO)のフクダ事務局長補は8日、ジュネーブで会見し、西アフリカで発生したエボラ出血熱について「これまでのエボラ出血熱の流 行で最も深刻なものの一つ」と指摘、強い懸念を示した。感染が疑われる死者の数は110人を超え、WHOは拡大阻止に向け警戒強化に乗り出した。
WHO高官が今回の流行について深刻との認識を公式に明言したのは初めてとみられる。フクダ氏はエボラ出血熱を完全に封じ込めるまであと2~4カ月はかかるとの見通しも示した。
感染が疑われる死者はギニアで101人、リベリアで10人。シエラレオネ、ガーナ、マリにも感染が拡大している恐れがあり、WHOが調査を続けている。
エボラ出血熱は高熱に加え皮膚などからの出血を伴う感染症。治療法やワクチンはなく致死率が高い。過去にギニア付近で流行したケースはなかったという。国際緊急医療援助団体「国境なき医師団(MSF)」も「前例のない規模での流行」と指摘した。(共同)
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