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どうでもいいです、の話

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保守記事.375-13 なんでも叩けば記事になる!

2016-12-14 12:06:10 | 記事保守

ASKAのタクシー車内映像放送で物議、テレビ局側に見解を聞いた “公益性、公共性があると判断した”

BPO審議入りすべきとする声も。

 覚せい剤取締法違反で逮捕されたASKAさんが乗車したタクシーの車内映像がテレビ局各社で放送され議論を呼んでいます。この映像についてネット上では「プライバシーの侵害ではないか」として映像提供を行ったタクシー会社に対し批判が集まる一方、放送したテレビ局側に対しても「なぜこれを放送したのか」など放送する意義を問う声があがっています。

 この映像は逮捕直前のASKAさんが乗ったタクシーの車内外を写したもの。ASKAさんが運転手に具体的な通りの名称を告げる様子や、降車する際の様子などとともに、自宅周辺に集まった報道陣の様子も映し出されていました。この映像を巡ってはタクシーグループ・チェッカーキャブが謝罪文を発表しましたが、提供経緯・提供元は現在も不明。ではテレビ局側の見解はどうなのか、民放各社に問い合わせてみました。

 取材対応が難しいとした日本テレビを除き、フジテレビ・テレビ朝日・TBSに対し「プライバシーの侵害にあたるとの認識はあったか」「今後も今回の映像を放送することはあるのか」などの質問をFAXで送付。15時現在でTBSからの回答はありませんが、フジテレビからは「容疑者の逮捕直前の映像であり、公共性・公益性があると判断し放送いたしました。入手経緯など取材・制作の詳細についてはお答えしておりません」との回答が、テレビ朝日からは「覚せい剤事件で執行猶予中である著名な人物が再び同種の事件で逮捕されたため、逮捕直前の映像について公益性、公共性などの観点から総合的に判断し使用したものです」との回答がありました。

※当初「フジテレビ・テレビ朝日からは“逮捕直前の映像について公益性、公共性などの観点から総合的に判断した”とする回答がありました」と記載していましたが、フジテレビより「送った回答とまったく異なっている」との指摘があり、文章を訂正させていただきました。
 
 一部では「BPO審議入りするべき」とする意見も。なお、弁護士はテレビ局側の責任について、報道の自由との兼ね合いから「どちらとも判断し難い」と語っています
 

問題視されるASKAのタクシー車内映像がテレビ局に渡った経緯が東京交通新聞の最新号で明らかに

  • 2016/12/13 20:00

ASKA容疑者が逮捕直前に自宅へ戻る際、利用していたタクシーの車内映像がテレビで放送され問題になっている件で、映像がテレビ局に渡った経緯を東京交通新聞が報じています。


これは東京交通新聞が12月12日号で伝えているもので、映像を入手したのがフジテレビによる執拗な要求の末であったことが明らかにされています。

同紙によると11月28日の18:30頃ASKA容疑者を自宅まで乗せたタクシーはその直後とも言っていい19時にフジテレビから車両の配車予約が入り、その後9時間半に渡ってフジテレビは取材や社員の送迎に利用を続けたそうです。

そして翌日の早朝、タクシー会社の責任者に映像提供を求め拒まれるとフジテレビは「(ASKA容疑者は)執行猶予の身であり、社会的に必要な情報は配信しなければならない。責任は負う」と説明。

それでも難色を示したタクシー会社でしたが、「拒否すれば乗務員にさらに負荷が生じることを考慮し」結局映像の提供に応じたようです。

記事からはフジテレビ側が運転手を囲い込んでタクシー会社を断りづらい状態にした上で映像を入手していた実態が窺われ、フジテレビの取材手法の是非が議論になりそうです。

東京交通新聞は前週の12月5日号で問題の映像を提供していた会社をチェッカーキャブグループの「三陽自動車交通」と特定して話題になっていました(関連記事参照)。

映像の提供については11月30日にチェッカーキャブグループがWebサイトで映像の提供を謝罪してはいたものの加盟企業名については明らかにしておらず、東京交通新聞が名前を出した後も三陽自動車交通も12月13日18時現在、映像提供についてWebでコメントしていません。

 

ASKAのタクシー車内映像まで流したテレビ局に宇野常寛が「視聴率目的のクソ」「テレビの傲慢」と真っ向批判

「ドライブレコーダーの件とかありましたけど、あれを流したタクシーの運転手もとんでもないし、あれを視聴率目的で流すテレビもクソですよ、はっきり言って。大事なのは更生プログラムと、やっぱりクスリの害をちゃんと訴えること。更生プログラムのような社会的な取り組みを訴えることが大事であって、『人気歌手がヤクに手を染めました。ちょっと面白いでしょ、変な妄想してるし』というスタンスで(報道を)やるのは、僕は反対ですね」

 本日12月1日放送の『スッキリ!!』(日本テレビ)で、レギュラーコメンテーターの宇野常寛がこんな発言をしてネットで大きな話題になった。ASKAの覚醒剤逮捕に大はしゃぎして、タクシーのドライブレコーダーの映像まで放送してしまった件で、テレビ報道を真正面から批判したのだ。

 一方、MCの加藤浩次はこれに大慌てで「そのスタンスでやってると思えないですけどね」などと否定。宇野がなおも「いや、僕はあのドライブレコーダー流したのは、明らかにテレビの傲慢だと思います」とテレビ側の倫理観を批判すると、キレ気味に「ああいう犯罪に手を染めてる人間に関してもそこはそう思う?」と言い放って、この話題を強制終了させてしまった。

 しかし、加藤がどう言い繕おうが、これは明らかに宇野のほうが正しいだろう。本サイトは報道の必然性があればドライブレコーダーだって放送してかまわないというスタンスだが、ASKAの件についてはレコーダー放送の価値なんてまったくない。まさに宇野が見抜いた通り、視聴率を稼ぐために、“おかしい言動を繰り返すASKAの逮捕前の様子”を見世物にしようとしただけだ。

 いや、ドライブレコーダー放送だけじゃない。そもそもテレビのASKA報道は最初からまさに“むちゃくちゃ”だった。先日、本サイトでもお伝えしたように、テレビ各局は28日午後2時半頃、逮捕状すら出てない段階で、警視庁組織犯罪対策部5課のリークに乗っかって「ASKA元被告 逮捕へ」と一斉に報道。午後10時前に警視庁に逮捕されるまで、その模様をマスコミ各社が見世物にして実況中継した。

 そして、ASKAが事実関係を否定し、物的証拠も出ていないのに、ASKAの言動をすべて覚醒剤中毒に結びつけ、あることないことを暴き立てた。

 取材のやり方もルール無視のひどいものだった。『情報ライブ ミヤネ屋』(読売テレビ)にいたってはASKAが芸能レポーターの井上公造に送っていた未発表曲のデモテープを許可なく放送。番組終了後には、その井上に逮捕約5時間前のASKAの携帯電話に直接連絡させ、引き継いだ宮根誠司が巧妙に話を聞き出し、それをそのまま翌日29日の放送で「独占スクープ ASKA容疑者逮捕直前の激白」と題して流した。

  相手が安倍政権の閣僚だったら、ささいな批判さえ「公平な報道をしないと」「公正な取材ができない」などどいって腰が引けてしまうのに、バーニングプロダクションやジャニーズ事務所のような大手所属タレントが痴漢のような犯罪行為を犯しても報道することすらしないのに、ASKAが相手となったらまさにやりたい放題なのである。

 しかも、彼らはそのことに恥じ入る様子はまったくなく、『スッキリ!!』の加藤のように、「ああいう犯罪に手を染めてる人間だから、レコーダーを公開したってもいいんだ」と開き直っている。

 だが、違法薬物使用は、本当に連中が言うような重大犯罪なのか。たしかに、禁止薬物の使用は刑法で罰せられる行為であり、再犯率も約6割と高い。しかし、欧米では、薬物依存症は犯罪ではなく病気として対応するのが主流となってきている。たとえば、アメリカでは1980年代後半から摘発後も刑務所に収容せずに施設に通わせて治療させる取り組みが始まっている。これは「ドラッグコート」と呼ばれるもので、裁判官が回復プログラムを監督し、終了すれば刑事手続きも終えるという仕組みだ。しかも、重要なのはこのプログラムの導入の結果、効果を上げており、再犯率も下がったといわれている。

 こうした薬物依存に対する日本と欧米のスタンスのちがいについて、水道橋博士も本日放送の『バイキング』(フジテレビ)で、こんなふうに語っていた。

「たとえば、アメリカでいうと、多くのアーティストの人が、このハードドラッグをやって体を潰していくけど、そこから再生する物語があるじゃないですか。たとえば、キース・リチャーズでも、アンジェリーナ・ジョリーでも、誰でもいいですよ。そういう薬物からの再生のストーリーっていうものを社会的に認めてあげよう、社会から排除してはならないっていう話があるじゃないですか。そこと一緒に語らないと、どんどんと孤独になるだけじゃないですか。とくに顔がもうすでにわれた人にとっては。その部分をこう、テレビは話し合ってほしいなと思いますけどね」

 薬物依存者を異物として排除するのでなく、社会のなかで包摂していけるよう、報道のあり方もあらためるべきだと。

 ところが、ワイドショーの報道は薬物依存をまるで性犯罪並みの「重大犯罪者」扱いをし、「栄光からの転落した」と、まるでおもちゃのようにいじり倒すことしかしないのだ。これでは更生なんてできるはずもないだろう。

 というか、日本のテレビは最初からきっと薬物犯罪者の更生なんて考えてもいないだろう。それどころか、犯罪を糾弾しようとしているのだって、ポーズに過ぎない。彼らの目的は、自分たちに歯向かう力のない安全な獲物を見つけ、それをいじって見世物にして視聴率を稼ぐ、それだけのことにすぎないのだ。
(本田コッペ)

 



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