伝統や宗教の教育充実を 中教審が指導要領の改訂で素案
2007年01月24日01時55分
中央教育審議会の教育課程部会は23日、学習指導要領の改訂では、日本の伝統・文化や宗教に関する教育を充実させることや道徳教育の見直しを求める素案 をまとめた。昨年末の教育基本法改正で、新たに入った徳目規定が反映された形だ。今期の中教審の委員は今月末に任期切れとなるため、実際の改訂作業は2月 以降、新委員のもとで本格化する。
基本法の改正で、国語や社会、音楽、美術などで伝統・文化に関する教育を充実することが明記された。素案では、その具体的な例として、小学校での古文や漢文の音読・暗唱を示した。
宗教教育では、中学校の社会で世界各地の宗教の特色や役割に関する指導の充実を目指す。道徳については「内容、形式両面にわたる見直し」とし、高校での社会奉仕体験活動が例示された。
素案ではこのほか、中学校に進学した生徒が戸惑わないように、教科担任制を小学校高学年から導入することや、小学校で身についていない内容を中学校でも重複して教えることなどを検討項目にあげた。
政府の教育再生会議が提言する見通しになっている授業時数の増加については、多くの学校が取り組んでいる朝の10分活動を授業時数に計上することや、長期休業日の活用などを例示したが、「子どもや学校の実態等を踏まえて検討する」として、増やすとは明言しなかった。【過去記事】保守記事.126 草加そうか
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