2010年の平城遷都1300年祭のキャラクターを公募していた市民有志の「クリエイターズ会議・大和」は19日、619点の応募の中から選んだ候補作 30点を発表し、ホームページと奈良市内の8商店街で人気投票の受け付けを始めた。あくまで民間独自の取り組みだが、公式キャラ「せんとくん」に批判的な 地元商店街が支援しており、最終的に投票で公募キャラが決まればポスターなどに使用してPRしていく。投票は25日まで、結果発表は6月2日。
クリエイターズ会議・大和が選んだ30点の候補作 |
せんとくん |
「これがいい」とキャラクターを選ぶ親子連れ=奈良市の小西さくら通り |
応募は北海道から沖縄まで全国各地からあり、パリとニューヨークからも。17日に1次審査を行い、県内のデザイナーやライター20人が挙手による 審査で上位30点に絞った。朱雀門をかたどった帽子をかぶる奈良時代の少年、四角い鹿、風船のように膨れた鹿、碁盤の目が走る平城京に手足が生えたキャラ クターなどユニークな作品が多く、今風の「ゆるキャラ」も。ネット投票は19日午後9時で5千件を超す話題ぶり。
奈良市の小西さくら通りには19日午前、候補30点が載ったポスターが4カ所にはられ、投票用紙の投函(とうかん)箱が設置された。友人と買い物 に来た三宅町の会社員庵野めぐみさん(26)は「せんとくんはインパクトはあるけれど、こっちはかわいい」、奈良市の主婦中西京子さん(41)は「せんと くんはきついイメージ。柔らかいこちらがいい」と投票していた。一方、奈良女子大でドイツ語を教える土井ギゼラさんは「せんとくんをすごく気に入ってい る。一般公募の作品はかわいいけれど、面白くない」。奈良市の会社員男性(63)も「県が金をかけて決めたんやからあれでいい」。
商店街はキャラの公募が話題になることに期待を寄せる。小西通商店街振興組合の井岡正浩理事長(62)は「どれに決まってもいい。一般の人が選ん で盛り上がることが大切。中心市街地の活性化につながる」。三条通ショッピングモールの新堂順規理事長(55)も「今秋以降、商店街のキャンペーンのポス ターやチラシに公募キャラを使い祭をアピールできたら」と話す。
商店街での投票は24日までで、25日には近鉄奈良駅前で投票を行い、街頭投票での1番人気を決める。ネット投票も1位を決め、31日の同会議の メンバーによる最終選考で1点を選ぶ。田中功事務局長は「作品はレベルが高く、30点も4回くらい挙手を繰り返してやっと絞り込んだ。それぞれ思いがこ もった作品なのでぜひ投票してほしい」と話す。同会議のホームページ(http://creators-yamato.net/)には応募者のキャラク ター説明も載っている。
■平城遷都1300年祭を主催する事業協会の話
1300年祭に対し前向きな思い入れや情熱をもっていただいているのは結構なこと。そのキャラクターや進め方を論評する立場にはないが、(出てきたキャラクターを)排除することなく、共に事業の盛り上げにつながるような良い方策について検討していきたい。
保守記事.131-3-2-3 何でも作ればいい、ってもんじゃねえだろう
保守記事.131-3-2-4 市民は置いてけ堀
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます