2005年6月開設の徒然日記。その時みたマーガレット(木春菊)が名前の由来です。
臨済宗の名刹
東福寺
紅葉の名所であり
その時季になると
平日でも賑わいます
自身2回訪問していますが
2回とも紅葉の時季
その時季を外した東福寺を
見たくなりました
通天橋の入り口には夏もみじ
一面の紅葉とはいかないものの
夏でも色づく木の葉は
色のアクセント
橋の中央部の眺めも格別
濃淡様々な緑の波です
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三室戸寺ほどではありませんが
紫陽花も楽しめました
人は多かったけれど
紅葉の時季ほどではありません
でも夏の東福寺も
また魅力的
長い坂道を下ると
そこは水の聖地
いずれは賀茂川に達する
貴船川のほとりにはひとだかり
山の反対側にある
鞍馬寺にも注目してほしいと
おもうほどでした
貴船神社
水を司るお社であるとともに
縁結びのお社ということで
日本内外から注目されています
一番人気は本殿に続く石段
その美しさは絶好の撮影スポット
それはわかるけれど
通路でもあることを認識してほしい
記念撮影は短めにしましょう
石段の先には本殿
小さなお社ながら
力があふれていました
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人気の的は水みくじ
自分は吉でした
本殿のほかにも
名前の由来となった
船石が祀られている結社
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和泉式部が参拝し
夫との復縁を果たした奥社
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歩くだけで精神力が
補給できそうです
最後は食で体力補給
名物の川床で日本料理
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その店で最も安いコース
それでも3,500円
たまの贅沢です
こちらは二品目の天ぷら
同じ京都市とは思えないほど
静かな山里
鞍馬
大河ドラマ「義経」「平清盛」の年に
訪れることができなかった
鞍馬寺を参拝したくて訪問
山門の前には急な階段
でもこれは序の口
鞍馬の火祭りが行われる
由岐神社まで長い坂
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そこを過ぎると九十九折の小道
その先には本堂
撮影禁止のため紹介できませんが
巽の守り神としての存在感が
ご本尊から感じられました
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本殿の裏には
奥の院に続く道
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遊歩道が整備されていますが
野趣あふれる木の道が
旅心を誘い出しました
宇治市に建つ花の寺
三室戸寺
中でも紫陽花の寺として
地元から愛されている寺
紫陽花が見たくて名所を探していたら
ここにたどりつきました
天気は生憎の晴れ
という表現は普通使いませんが
身勝手は承知ながら
小雨程度の雨が欲しかったです
雨に似合う花の代表格ですから
とはいえ青空にもよく合います
天上の青が花に零れ落ちたかのようです
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入り口の門を下から見上げると
周囲には杉木立
多くの訪問客がいたのに
その音を吸収するかのような
荘厳は雰囲気に包まれていました
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紫陽花だけでなく
三重塔と鐘楼
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日本庭園もすばらしく
寺院ではなく美術館と
勘違いしてしまいそうなほどです
暑い中歩いた後は
紫陽花をイメージしたかき氷で
一休み
ここも冬の特別公開施設
高台寺
ねね様が秀吉公の菩提を弔うために
建てた寺は近くの祇園に賑わいを
感じさせないほど静かな寺
また、新撰組参謀伊東甲子太郎が
離脱後に御陵衛士の屯所とした場所
戦国の舞台と幕末の舞台が
重なるのが京都の魅力の一つ
ここはその代表です
高台寺自体は通年公開されていますが
今の時期は展望台に上ることができます
茶室、傘亭・時雨亭を見下ろす景色
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また八坂の塔の奥にある
京都の街並み
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今しか見られない景色
すばらしきかな
大政奉還150年にちなみ
今年の京の冬の旅のテーマは
幕末
その特別拝観施設の一つ
角屋に来ました
かつては花街の一つとして
賑わっていた島原にある揚屋(料亭)
壬生に近いことから
新撰組隊士がひいきにしていたそうで
柱には新撰組隊士による刀傷が
今も残っています
また芹沢鴨は大広間の床の間を背に
多いに飲み、酔って屯所に戻ったところ
暗殺されたそうです
いわば、ここが最後の晩餐の場所
ここに訪問するまで
島原は歓楽街のような場所
と思っていましたがさにあらず
昼は文化人が交流し
夜は料理やおもてなしを楽しむ
健全な社交場だったそうです
大庭の臥龍松
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中庭の富士山を模した庭石
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それらを見ると風流の場で
あったことに納得
誤解を抱いていたことに反省です
日本漢字能力検定が主管の
漢字ミュージアム
漢字の歴史、万葉仮名や
平仮名・片仮名の基の字の紹介など
漢字の面白さに触れる場所
アルファベッドは26文字
仮名は48文字
対して漢字は5万字近くあります
普段使わないものを除いても膨大な量
漢字が苦手という方の理由の一つは
そこにあるのではないでしょうか
とはいっても、字数が多いからこそ
便利な面もあります
そんな漢字の魅力がたっぷり
このあとの予定があったため
2時間程度の滞在に収めましたが
そうでなければもっといたくなる空間でした
今の時期は歴代の「今年の漢字」が
展示されています
入り口にある2016年の漢字「金」を
筆頭に20の漢字が各年の世相を
伝えてくれます
そしてシンボルともいえるのが
5万字漢字タワー
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青が常用漢字、赤が当用漢字
黒はそれ以外の漢字
黒の漢字の中には漢字検定に
登場しないものもあり
世界で最も数の多い文字に圧倒されました
自分の漢字を探そうと思いましたが
断念してしまうほどの多さです
歴史が苦手という方も
きっとご存知であろう大政奉還
今年はそれから150年後の節目の年
だから訪れました
二条城
唐門の向こうには二の丸御殿
そこは撮影禁止のため
画像は紹介できませんが
静謐にして雄大な庭園
複製ではあるけれど
狩野派の襖絵の数々
城の代名詞ともいえる
うぐいす張りの廊下
城郭であるとともに
総合芸術所といってもいいでしょう
慶喜公が大政奉還を表明した大広間には
入ることはできませんが
大名の気分で座してみたい
そんな空間でした
重要文化財二の丸御殿に対し
指定されず公開もしていない
本丸御殿はひっそり
まるで城の主役を明け渡したかのよう
↓こちらは西橋からみる天守台
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かつての雄大な天守は姿を失せ
今は石垣が残るのみ
天守台からは咲き始めの梅
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重要文化財でなくても
歴史的重みを感じさせる本丸御殿
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本郭だけでも1時間歩く規模
城郭こそありませんが
要塞であることを認識させられました
旅の最後は
大阪城
昨年・一昨年は大坂の陣400年で
盛り上がった大阪城公園ですが
今年は大河ドラマの舞台の一つとして
盛り上がっている
かと思いきやそうでもないようです
中にはそれで来た方もおられるでしょうが
訪問客の多くは外国人
おそらく大阪のシンボルだから
訪れた方々がほとんででしょう
その証拠に絢爛豪華な天守閣の
裏側にあるこの場所の
このときの訪問者は自分だけでした
山里丸跡地
秀頼・淀殿自刃の地には
石碑が建っています
信繁公討ち死にの後の話ですが
おそらく今回のドラマにも登場するでしょう
ここは歴史が動いた場所
「真田丸」イヤーの今年くらいは
もっと注目してほしいものです
そしてこちらも注目してほしい場所
天守閣最上階から見る
天王寺周辺の眺め
あべのハルカスや通天閣が目印
この近くにあるのが安居神社
信繁公最期の地
当時とは景色が違いますが
その頃を想像しながら
景色を楽しみました
この日の最後は
宇治
時間の都合で
平等院も源氏物語ミュージアムも
見ることができませんでしたが
橘島にかかる喜撰橋と石塔の眺めだけでも
見る価値はありました
今は京阪やJRで京都からのアクセスはよいですが
かつては都から離れた地
京都盆地の暑さも
宇治川の流れが冷ましてくれました
さて宇治の訪問の目的は
鵜飼
乗り合い船に乗ってその瞬間を待ちます
先ほどの喜撰橋を下から見ると
また違った美しさを感じます
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鵜に鮎を飲み込ませて
それをはかせることで魚を捕まえる漁法
縄がきついと魚を飲み込んでくれない
縄がゆるいと鵜が自分で食べてしまう
簡単そうに見えて難しいのですね
そして、かがり火の熱さも大変そう
水をはさんだ状態でも熱いのだから
近くにいる鵜匠はさぞ熱いことでしょう
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1時間の鵜飼、存分に楽しませてもらいました
ただ、座布団がないので
足が痛かったことをのぞけば
余談ですが、鵜飼までの時間つぶしに
飲んだ抹茶入りビールにも
感動しました
苦味が抹茶の柔らかさで中和されていました