うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

蔵書の整理ー文学書について

2016年06月03日 05時29分53秒 | 活字中毒の日々、そして読書三昧
この春の大清掃によって、わたしの書庫の蔵書の整理をして残した本について、二回目として文学書についてアップする。
 読書の習慣について、わたしはことさらに他人の前で喋ったりまた吹聴したりはしなかったが、なんと、本読みの人生を送って来たものと思う。
 若いころに物心両面に孤独で困窮の時期、わたしは 江藤淳 の角川文庫「小林秀雄」を読み、次に 小林秀雄 の評論集に魅かれてその奥深さと範囲の広さに著書を集めて読み、ひとりそれを何度も読み耽る。それから、 江藤淳 と 吉本隆明 に読書範囲が広がり、最後は 山本七平 の世界に入り込む仕儀になった。このブログのカテゴリーにもある通りだ。
 今回の処分ではかなりのジャンルと書籍を捨てたが、最後に残ったのはこの文学的な著書だけである。大東亜戦争もの、古典、蕪村、植生、美術書 の分野は残す。
 今では血肉化されて、あらためてつぶさに人に説明するのは、わたしとしては難しい。社会心理学的にはアイディンティティクライシス、当時、何度か世間からドロップアウトする危機があったはずだが、結婚し子供がいて自分の家を持てて普通の生活を曲がりなりにも維持できているのは、この著者たちの思考方法に救われたからにほかならないだろう。職安の紹介で異業種の造園業界に入って30年と半分は経過した。好きな道を選んだつもり、それで天性の職業に出会えたかは未だに即断できないが・・・・・。
 既にスタート時点から自立すべく道が決まっていたようだ。他を考えて、自分の頭で考えて生きていくことのなんと難しいことか。自分の気持ちに正直に生きていくことのなんと苦しいことか。               
                   

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