うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

‘八重玉の簪’の結実レポート

2009年10月08日 05時24分05秒 | ぎぼうし栽培日記

学 名: Hosta(属)― Hosta(亜属)― plantaginea(節) ― var.plantaginea
英 名:Plantain Lily Funkia
品種名: 八重玉の簪(Aphrodite アフロディーテ?)

 ヤエタマノカンザシ(八重玉の簪)。
 わたしの経験では、玉の簪はギボウシの中では色濃く原種の血筋を残している。草姿の印象もしくは質感的にはかよわく見えるが、この品種はかなりの強健種である。
 ちなみに原種名は丸葉玉の簪、原産地は中国北部。 

 ところで、タマノカンザシ系の花は匂いギボウシとして有名だが、実は結実が難しいとされていた。ところが、たまたまわたしの持っている八重咲きの玉の簪の株に実がついたのでここに画像をUPしてみる。
     
 わたしの見る限り、莢はきわめて大きい。今までで最大だ。長さは約5cm、ストローの太さぐらいか。 
 ひょっとして、これは播種したら発芽するかもしれない。しかし同一個体が得られるかどうか、などと行ったり来たりとわたしは思いを廻らしている。
 いずれにしても貴重なギボウシである。今後、栽培観察を続けよう。経過はその都度報告する予定。

 コメント、お問い合わせに際して、連絡方法は下段のコメント(0)をクリックするか、少々面倒ですがこちらのH・P 有限会社グリーンワークスから入り、お問い合わせフォーム、メール等でお願いいたします。
       
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秋も深まる、3句

2009年10月07日 05時30分05秒 | ガーデニング教室など
先日のガーデニング教室では野外活動をおこなった。参加者は40代から70代の男女13名になるかな。

 わたしは里山の生活、谷津田の自然と農作業のつながりに、1600年代の山城の跡、浄土宗のお寺の大銀杏を説明しながら案内する。いずれも身近なスポットだ。
 最後に川村記念美術館の散策林にまわる。奥まった菖蒲田や蓮田はすでに茶褐色や黄土色に葉が枯れ始めていたが、曇り空の午後のそのほとりには、濃い桃色の秋明菊、紫苑や吾亦紅の紫色めいた秋花が際立っている。わたしは、参加者のそそのかしで俳句を作ろうとしたがその場ではまとめられず、あとで思い起こし下の駄句を得た。

・人恋うる 寂としてほころぶ 十月桜

 ・囃したて すっくとまします 紫苑かな

 ・朝まだき 柿紅葉拾う 膝裏寒し

       
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水引の花

2009年10月06日 06時51分43秒 | わたしの日常です。

 水引はありふれていると言えばありふれている。
 タデ科、多年草、総状花序。夏までは葉に黒っぽいV字模様が入る。実は、茶花でもある。
 わたしは、梅雨明け前後、きゅうりの支柱を取りに近くの山に入り篠竹(アズマネザサ)を切り出した。思いのほか、きゅうりのつるがのび収穫量も多くて、わが家では嬉しいことに今年はスーパーで買わずとも間に合った。家内は一晩ごとの実の生長の早さに一喜一憂、まるで小学校のアサガオ栽培のようだ。
 この近く、宅地開発を途中から放棄した山中には生活、家財ごみが散らばっていて汚らしい。そこでは落葉樹に混じっている昔植林した山武杉も売れず、枝打ちも間伐もせずに荒れ放題である。
 わたしは何気なく、その杉の根元の薄暗い湿った場所で水引を見つけ掘り起こし持ち帰ったもの。とても、この野草は地味すぎてホームセンターでは購っていないだろう。そこで、早速、わがコンテナガーデンのレパートリーに加える。

 あらためて、満開中のこの花を拡大してみる。
 妖しい乱舞する花穂と草姿、一体、この植物にはどんな生き残り戦略が隠されているのだろうか。
 いかがですか、こぼれるような細かい赤白の花々。あくまでもしめやかに楚々として、いい感じでしょう。
 
 

 そのあと、隣の家の、セイタカやヒメジョオンの大型雑草をうちの庭に繁殖してはたまらんと、見るに見かねてひそかに雑草を引き抜いていたときに白花の水引(ギンミズヒキ)を見つけたが、活着するかどうか、掘り取りに失敗し根株だけ空き鉢に植え込んだ。
         
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原種系ギボウシの分類・系統⑬--トクダマ系

2009年10月05日 05時17分56秒 | ギボウシの系統・分類
 ■トクダマ系
学 名: Hosta(属)― Bryocles(亜属)― Helipteroides(節)― sieboldiana
― var.tokudama
       ― sieboldiana (Lodd.) Engler― var. condensata (Miq.) Kitam
原産地:なし

特 性:開花期は6月中旬から7月下旬。

  曙徳玉
 
  黄金姫徳玉

  徳玉

品種名***・****・****・****・****・****・****【※ ◇マークは上の画像に掲載、つまりマイコレクションのギボウシ】
・◇徳玉
・◇曙徳玉
・ 黄金徳玉
・◇黄金姫徳玉
・ 覆輪徳玉
・ タトゥー(Little Auroraの突然変異種?)
・◇ブルー キャディット(徳玉の実生種)

  ****・****・****・****・****・****・**** 
 学名に見られるとおりオオバギボウシの変種、園芸種。徳玉という名前は葉が丸いことによる。
 このグループは中葉の小型、中型が多く株の分岐はいいのだが、成長速度が極度に遅い。トクダマ系の繁殖は、種間交雑が積極的に人工的におこなわれているようだ。新しい交配種には斑入りが多く見られるが、地色との複色系の多彩な葉のコンビネーションが人気の秘密か。花の色は白からうすいラベンダー色になる。個人的な経験では、種子繁殖をする場合、トクダマ系の結実は、空さやが少なくきわめていいようだ。季節による斑の変化は少なくそのまま秋まで美しいものが多い。
なお、‘ブルーキャディット’は植栽計画上、寄せ植えとしてグラウンドカバープランツに向く。
 わたしには、観賞価値が高くて飽きのこない品種という思いが強い。これは外国でも日本でも共通して人気品種である。
 マイコレクションのトクダマ系は、地元の市場で仕入れているが、札落ち同然、品種名が曖昧で確定作業にひそかに苦慮している。しかし、これからはこのグループの増殖作業と、収集に傾注していきたい。
 なお、ここでは、少々の栽培経験とわたしの頭の中の独断と偏見とあて推量で話題がすすみますので、ある程度、適当にとらえてご理解ください。

 皆さんもWeb上の百科事典と称される、Wikipediaの要領でコメントをください。
お待ちしております。

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