vagabond moon

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K君のこと。

2008-02-29 03:11:34 | 人間は考える葦である
 K君の葬儀。一昨日連絡があって亡くなったことを知った。ここ数年は年賀状のやり取りくらいでご無沙汰していたから、入退院を繰り返していたなんて知る由もなかった。

 K君とはラジオの仕事で知り合った。25年ほど前、俺が岩手放送でやっていた番組の録音を担当してくれていたのが彼だった。ニッポン放送のスタジオで録っていたから、時々有楽町で飲んだりした。年も近かったので一緒にバカをやって過ごした。

 その頃のスタッフと久しぶりに会った。K君が呼び寄せてくれた仲間はみんな元気そうで、俺はあいつのぶんまで長生きするぞ、なんて言いながら、喪服がやっぱり淋しそうだった。

 途切れた記憶がどんどん遡ってゆく。忘れてたくせに。

 人間なんて勝手なものだ。

 

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2 コメント

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無題 (Miwa)
2008-02-29 22:21:48
身内とか友達とか、近しい人や大事な人を喪う辛さや哀しさを受け入れていくのと引き替えに、自分が生きながらえていくんだなと…、ある時から思うようになりました。

「忘れていられる」のは、自分も相手も、色々あるなりに無事だと思ってるからなんですよね、きっと…。
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Unknown (ken-t)
2008-02-29 23:48:50
ふだんは忘れているくせに、亡くしてから、もっと話を聞いてあげれば良かった、とか思う自分が厄介です。
でも弱っているとこなんて人には見せたくないものだし。

ありがとう。
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