市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

千葉県射撃場へ

2012-10-29 | 環境
昨日は市原市の北部で上総いちはら国府祭りが盛大に行われていたのですが、
私と山本友子県議は、鎌ヶ谷市の藤代県議と共に市原市の南部へ。

目的は、千葉県射撃場の見学会と住民説明会です。

市原市古敷谷の射撃場問題について、皆さんご存知でしょうか。

昭和55年に開設した県射撃場ですが、平成11年に敷地周辺から環境基準値の7倍の鉛が検出されたことで、事業はストップ。
県は20億円かけ、周囲に散らばる鉛散弾の約78%ほどを除去しました。
しかし、県は「事業を再開する際は、必ず地元町会の合意を得てから行う」との当時の約束を反故にし、いきなり再開しようとしたことから、地元住民が猛反発。
県に対し、・鉛散弾の除去工事についての検証 ・残された鉛の撤去 などを求め、それらの解決なしに再開はありえないと強く抗議しています。

県射撃場の事務所


射撃場は、屋外のクレーと屋内のライフルの2種類あります。
こちらはクレー射撃場。

写真奥に連なる堤防には、今も82トンもの鉛弾が刺さったまま。

堤防を飛び越えて、林の奥へ流れた鉛も残されています。
見学者のみんなで、堤防の向こう側へも行ってみました。


これが、鉛弾です。

細かいですね。こんなものが約600トンも、静かな緑の谷に散らばっていたのです。


午後の地元説明会には、約40人の住民の方々が集まりました。

県の担当課長の話は、
「有害鳥獣の被害対策として銃による駆除が必要。ライフル射撃場(ライフルは屋内なので、弾が飛び散らない)の再開だけは、ぜひとも認めてほしい」
でも、
「残りの鉛弾の撤去はしない」
の一点張りで、最後まで住民との話し合いは並行線のままでした。

県の説明は私が聞いてもやはりおかしい・・・。
私は6月の経済環境常任委員会で、市の職員から、「有害鳥獣の捕獲は檻罠が主で、銃器はほとんど効果なし」との説明を受けていましたから、
県が主張するような理由での射撃場の再会の必要性は全くない筈なんです。
住民のみなさんもそのことはよく御存じで、「単なるレジャーのために我々の生活が脅かされるなんて、たまったもんじゃない」と怒っていましたが、全くその通り。

だいたい、約束を破って強引に事業を再開しようとした県の不誠実さが招いた問題ですから、地元の怒りは当然です。
それにも拘らず、説明が曖昧で、住民の主張に対し全く歩み寄りを見せようとしない県のやり方は、あまりにも身勝手と感じました。

大地に残された鉛は、長い年月をかけて地下水を汚染し、すぐ近くの水道水源である高滝湖をも汚染するかもしれません。
そうなってからでは、もう遅いのです。


さて、下の写真は、南いちはらの新旧二か所の名物。
せっかくなので、鎌ヶ谷からわざわざいらした藤代県議をご案内しました。

高滝神社





「世界一大きなトイレ」



残念ながら、ギネス登録は逃しました(^_^;)

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