市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

若者のパワーに期待を込めて

2014-01-12 | 障がい者
昨日の特別支援学校での「成人を祝う会」から一夜明けた今日、今度は市教育委員会主催の成人式が各地で一斉に行われました。

市原地区の会場、八幡公民館にて


成人式に来賓として出席させていただくのはこれが3回目ですが、今回が一番ハジけていたような・・・。
まあ、よくマスコミに取り上げられるようなひどいヤジや警察沙汰などに比べれば、私語や離席くらいはまだいい方なのかもしれませんが、着物姿のかわいいお嬢さんがだらしなく足を組む姿は、正直見たくなかった(*_*)。
今年の女子のスタイルの特徴は、一時期ほどネイルが派手でなくなったことでしょうか。比較的シンプルか、またはネイルアートなしのコが多いような気がしました。
その代りに目立ったのが、つけ睫毛!クジャクの羽のように青や赤の蛍光色のバサバサに長い睫毛に、こちらの目がパチクリしてしまいました(笑)。

「成人になる」という事は、「社会に参加する」という事です。社会参加とは、これまで自分や家族や仲間などのごく狭いコミュニティーの中だけに向けられていた意識を、それ以外の世界にも広く向けていく、という事ではないかと思います。
成人式の招待状は、もちろん長男にも届いていたのですが、今回出席はできませんでした。
障害や重い病を抱えていたり、家庭の事情や遠方にいるなど、様々な理由でこの場に集えない仲間もいる。
今日晴れやかな姿で集うことができた大勢の若者には、そんな事にも一瞬でも関心を向けてもらえたらと思います。


さて、昼からは、楽しみにしていたフォーラムに出席するため、帝京平成大学千葉キャンパスへ。
文科省の「スポーツを通じた地域コミュニティ活性化事業」の委託で、市と大学の主催により「障がい者スポーツの啓発と普及事業」をテーマに開かれたものです。

第1部は、パラリンピックメダリストであり、東京オリンピック・パラリンピック招致委員会で理事も務められた、成田真由美さんによる講演。



成田さんは、中学生の時に病のために下半身不随となりましたが、23歳で知り合いに誘われたのをきっかけに水泳を始め、4度のパラリンピックで金15個を含む計20個ものメダルを獲得しました。
しかし、車いすで一歩外に出れば・・・
駅で、タクシーで、スーパーの駐車場で、心無い言葉を浴びせられ、幾度も悔しい思いをしてきたという成田さん。
日本は、欧米に比べて健常者と障害者との隔たりがまだまだ大きい。その原因一つは、分けられた教育環境にあるのではないかという言葉が印象に残りました。

成田さんが、「噛んでもいいですけど、汚いですよ(笑)」とおっしゃって聴講者の席に回して下さった貴重な金メダル。

正真正銘本物の金メダル、見るのも触るのも初めて!

続く第2部は、障がい者サッカー、車いすテニス、障害者フィッシングなど、障害者スポーツ界で尽力する方々を迎えてのシンポジウム。
障害者に対し特別構えるのではなく、障害者も健常者もスポーツを通じて一緒に楽しむ、というパネリストの皆さん共通のスタンスに、とても共感しました。


現在、帝京平成大学では、住民がスポーツに親しみ交流を深める場として、総合型地域スポーツクラブ「帝京平成スポーツアカデミー」を、地域との協働のもとで展開しています。
今日のフォーラムをきっかけに、障がい者スポーツの導入にも弾みがつけば、こんなに嬉しいことはありません。
この日の聴講者の多くが学生でした。彼らの若いパワーにも、大いに期待したいところです。

皆さんの応援が励みになっています


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