議員有志で、小中一貫校の加茂学園を視察しました。
実は2年前にも視察していて、そのときの様子はブログに書きました。
教育内容の詳細は、こちらも合わせて見ていただければと思います。
補足すると、
令和4年度から文科省の教育課程特例校に指定され、
グローバル・コミュニケーション科(GC科)という特別な教育課程を実践。
ALTを常時3名配置し、専用のイングリッシュルームを3カ所設置。
ALTを常時3名配置し、専用のイングリッシュルームを3カ所設置。
9年間の授業時数は標準の1.5倍になるそうです。
授業を参観して、今回は2年前よりもさらにパワーアップしていたという印象を受けました。
(但し、2カ所のイングリッシュルームはエアコンが入っていないため夏期は使用できず・・・)
今回の視察の目的はこれだけではありません。
今年、最重度の医療的ケア児・Aさんが入学したとの情報を得て、
どうしてもその様子を見ておきたかったのです。
医療的ケア児の地域の学校への受け入れについては、
私が最もこだわって取り組んできた課題の一つでもありましたから・・・。
入学して1ヶ月ぐらいは親御さんが授業に付き添っていたそうですが、
訪問看護ステーションから常時2名の看護師がスクールメディカルサポーターとして派遣されていて、
今は完全にバトンタッチされていました。
移動するときは車いすと一緒に様々な機械も運ばなければなりません。
エレベーターはないので、階段の上り下りは大人4人がかりです。
Aさんはもちろんこの日のGC科の授業を受けていましたし、
プールの授業も運動会も参加したそうです。
教員、スクールメディカルサポーター、親御さん、教育委員会、そして児童生徒が
それぞれの役割を果たしながら上手く連携し、
Aさんがなるべく他の子ども達と一緒に授業を受けることができるように、
苦労を乗り越え試行錯誤しながら取り組んでいることが伝わってきました。
グローバル化というと、国際的感覚とか異文化理解といった文脈で語られますが、
実は包摂性(インクルージョン)とも強く結びつく概念ではないかと思っています。
そういう意味で、Aさんが入学したことによって、
加茂学園は真のグローバル教育の実践校になったと言えるのではないでしょうか。
Aさんが時折見せる満足そうな表情に胸が熱くなりました。
視察の受け入れに尽力して下さった関係者の皆さま、本当にありがとうございました。