市原市議会議員 小沢美佳です

市政や議会の報告、日々の活動や想いを綴ります。
一番身近な地方政治の面白さが、皆さんに伝わりますように・・・

小林カツ代さんのこと

2014-01-28 | 日々のあれこれ
ついさっき、TVのニュース番組で、料理研究家の小林カツ代さんが23日に亡くなっていたという事を知りました。
200冊もの著書や数多くのTV出演などで知られ、最も人気のある料理研究家のお一人だと思います。
実は私はカツ代さんのレシピが大好きで、著書も20冊以上は持っています。
純粋なレシピ本だけではなくて、料理や育児、暮らしにまつわるエッセイもすごく味があるんです。
特に育児に関するエッセイは、カツ代さん自身の子育てエピソードもまじえ、説得力抜群。私も子育て時代にはカツ代さんの本を何度も読み返してはお手本にしたものでした。

私はわが子たちに、とにかく何でも目で見せます。・・・たとえば、台所でニンジンを切ったりゆでたりするときでも、『ちょっと見てごらーん、ニンジンって皮をむくともっときれいなオレンジ色なのよォ』とか、『ゆでたらほら、もっともっときれいな色になるでしょ?』とか、ときには抱き上げてあげておなべの中までのぞかせたりします」(「いただきまーす」より)

うちでは、たら子や塩ザケを子供に食べさせるときは、たいていはゆでます。・・・塩分もほどよく抜けて口当たりも良く、なかなかにいいのですよ。凍ったままをいきなり熱湯に入れてゆでて大丈夫です」(「ママおかわりっ」より)

女の人が料理に手を抜き始めたといわれて久しいのに、相も変わらず料理の基礎はこむつかしい。・・・女の人が変わってきているのと同じくらいの勢いで素材も変わってきているのです。・・・古い料理法のみを『料理の基礎』ととらわれず、忙しさの中からの料理法の方がむしろ今の素材にばちっと合い、料理が手早く作れ、そして美味しいことを早く発見してほしい」(「急げや急げ料理の基礎とコツ」より)

料理教室などで生徒さんたちを見ていて、いつもおしいなあと思う事の一つ。鶏の皮の焼き方が、かなり足りないんです。・・・鶏の皮は濃いめのきつね色に、パリッとした状態まで、良く焼いたものが美味しい」(「美味しい料理のカンどころ」より)

あくまでも家庭料理、それも、子育て真っ最中のお母さんとか、働く女性が急いでうちに帰ってご飯の支度をするとか、そういった等身大の現代女性たちが日々頭を悩ませている献立・調理を、如何に段取り良く、手間なく、美味しく、楽しくこなすか・・・ということに徹底的にこだわった、その分野では草分けのような存在であったと思います。
お元気でいらしたら、今度は「お年寄りのための料理」「男性のための料理」なんていう分野でも名レシピを生み出して下さっていたかもしれないと思うと、本当に残念です。

心からご冥福をお祈りいたします。

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