言わなければならない事は言わないと前には進まない

生活する中において言わなければならない事や、他の記事で共感したことなどを中心に。今その時の思いを表す。

新党大地が自民党支持に回ったが、北海道の支持者はバカではない。

2016-03-01 13:40:26 | 言いたいことは何だ
新党大地が自民党支持に回ったが、北海道の支持者はバカではない。


(かっちの言い分)2016/02/27 


民主、維新が合流することを正式に合意した。その報道を昼番組で、政党の理念が違うのに、すべてのコメンテーターが批判していた。局の方から、そのような方向に指導されているのであろう。自民党がさかんに野合政党だと批判しているが、元々は一緒に居た議員も大きい。維新以外の生活にも働き掛けている。生活の場合は、消費税増税を反対し、TPPも反対であった。


しかし、安倍政権が内閣解釈によって、違憲である安保法を強行採決した最悪政策に対して、維新と民主、民主と生活、民主と共産の違いは小さいことである。共産が自党候補を下して統一候補を決めたのも、安保法の廃止という政策を推進することが前提である。


国民も、まずは安倍政権の暴走を抑えるために、まずは安保法廃止を一義的に考えていい。当然、綱領を作ると思うが、その綱領は最大公約数でいい。自民などは、民主と維新、生活の左右の幅などより大きい。


同じ野党の中で、新党大地が民主との協力関係を断ち、自民党に協力すると言い出し、民主の比例で当選した実娘の鈴木貴子も民主を離党することを表明した。


新党大地と言えば、宣伝マンの松山千春氏がラジオで、自民党を批判し続けていたが、今回の新党大地の自民支持に対してどう落とし前をつけるのか?


実際に松山氏のラジオを聞いたことがあるが、かなり自民を批判していた。個人的な意見であるが、新党大地は野党が強い北海道においてこそ価値があったが、自民を支援するとなると、支持者はかなり離れると思っている。


民主は、鈴木氏を除名処分にし、比例議席を返してもらうため議員辞職を勧告すると言う。


これに対して親バカの鈴木宗男が激怒し、民主に落とし前を付けると豪語したが、果たして落とし前を付けれるとは思っていない。そもそも鈴木貴子氏が議員となったのは、民主の石石川知裕氏を辞職させて、次点の鈴木氏を復活させたからだ。

山形県の冬に咲く奇麗な牡丹

2016-03-01 13:30:14 | 言いたいことは何だ

2016年 3月 1日(火)  山形県東根市の天候  11時現在  雪 






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さくらんぼ東根温泉 












昨日迄は、まるで春が来たか❔❔の様な天候になっていた山形県内



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2月27日の窓から見える さくらんぼ東根温泉地内の景色です




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そして 昨日の雨で 窓から見える全て雪は無くなっていたんです


ですが!!


今朝 3月1日は


一夜にして 冬に逆戻り  雪景色に戻っちゃいました


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(@_@)汗



今日の午前中は温泉に行く予定だったんですが


車の雪下ろしと駐車場の雪かたづけで


汗をかき 風邪をひくのと 


せっかく良くなり始めている持病のヘルニアが悪化するのが嫌なので


自然に溶けるのを待ち 明日に延期しました
(^◇^)


気楽なオカちゃんですね~~










と、言う事で今日は時間もたっぷりあるので


枯れ木に咲く 雪の花ではなく






昨夜お約束した牡丹の花を咲かせましょう


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時は2016年2月11日から14日までの4日間


山形県まほろばの里高畠町で開催されていた


冬咲き ぼたんまつり


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早いもので 今年で16回目の開催になりました


連続して 毎年開催されているんですよ


オカも娘が高畠町に嫁いだ第2回目から出かけています




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殆んどの写真が大きくなります


牡丹の花は 島根県の大根町で栽培してもらったのを移動して




祭期間中は


ワラで作られたコモの中に入れられ寒さをしのいで展示されています



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オカは毎年 高畠駅と同じ場所に立っている太陽館前の会場に


足を運んで撮影してますが
(これには理由が有るんです)


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 その他にも 毎年 道の駅や高畠ワイナリー等の他
確か6か所でも展示されていたはずです




此処は会場内に設置されているビニールハウス


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右奥は 地元高畠町で栽培され冬に花を咲かせさせた牡丹


愛好者第達が


1回目に仕入た祭り用の牡丹から栽培し始めたそうです



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奇麗ですよね~~



此方 松の向こう側に咲く牡丹は


今年 島根県の大根町で祭り期間に開花させるべく


栽培された牡丹です


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夜になると 外に展示されていた牡丹たちが この部屋に戻って来て


翌日 元気な花たちが又 外に展示されるんです


暖房は 石油ストーブ一つだけですけど


ハウスの中は結構暖かいんですよ



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此方は ハウスの中で元気に咲いて居る牡丹

どちらも奇麗で元気に咲いて居ますね~~

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夜になると 太陽館とワラで作られた牡丹の入ったコモもライトアップされ

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ロマンあふれる風景が現れるんですよ

此処に来るのはこのライトアップが目当てなんです



今日 ライトアップされた奇麗な景色も 皆さんにお見せしたいんですが


一気に見せると ネタが無くなっちゃうので




ライトアップの世界は


次回 と言う事で


今日は これにて打ち止めでございます


 ^^) _旦~~



山形県の東根市


今も しんしんと雪が降り続いています


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庄内地方  荒れてるようですね~~






山形県内の天気予報図


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スキー場ガイド

山形県内の現在の積雪の状況一覧



今日から3月 山形県内各地では 沢山のひな祭りであふれています




 詳しい山形県内の情報が満載です










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性的な誹謗中傷に日本の男性優遇社会を見る~SEALDs福田和香子

2016-03-01 09:08:21 | 言いたいことは何だ
SEALDs福田和香子さん、性的な誹謗中傷が目立つ、日本のネットデリカシーの低さ

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【インタビュー】SEALDsメンバー・福田和香子さんインタビュー(アジア女性料センター)より

活動のなかで出会う


 新たな社会問題活動を通してさまざまな社会問題を知ることができました。沖縄やセクシズムの問題もそうです。
 デモに参加していた沖縄出身の人に「基地問題を知りたいなら1回、見においで」と言われ、その1週間後に辺野古に行きました。座り込みにも参加したのですが、沖縄の印象がガラッと変わったんです。これは「沖縄の問題」じゃなくて「永田町の問題」と強く思いました。

  1つでも新しいことに気がつくと、それまで違和感を持っていたさまざまなことに気づかされることってありますよね。沖縄では、まさにそんな体験をしました。


  SEALDsの「本当に止める」というスローガンがありましたが、私は途中から「女」であることを本当に止めるために使おうと決めました。丈の短いタンクトップを着たり、目立つ服を着るんです。すると前に出てコールをするときのカメラの数が男性メンバーとは違います。中年の男性たちがカメラを構えて前に飛んでくるんですね。テレビのニュースでは、男性メンバーの発言よりも「デートしたいのに、こんなことしなきゃいけないなんて!」と話す私の映像が使われました。メディアの上層部は男性が大半だということもあって、「女の子」がしゃべっている映像の方が面白いんだと思います。


  ただ、目立つようになるとバッシングが増えました。ムカつくんだと思うんです。自分の意見を持って政治に「物申す女」が出てくることに、社会はまだ耐えられないということでしょうか。「しゃべる女」は珍しいんだ、ということに気がつかされました。
 私へのバッシングは、性的な誹謗中傷がほとんどです。気持ち悪い写真や「早くやらせろ」「平成の慰安婦」といったメッセージばかりが送られてきます。安保法案に関するメッセージはほとんど来ません。


  SEALDsの男性メンバーにも、いろんな脅しやバッシングがくるわけですが、女性メンバーに来るような性的に貶めようとするものは、ほとんどないです。
 これまで公的な場で「女」という性を意識することがなかったのですが、こうしたことを経験して、日本の女性たちがこんなにも抑圧されていることを知りました。


  日本に住んでいる人のネットリテラシーの低さにも驚かされています。ネットで調べて出てきたことをそのまま鵜呑みにして疑わないのです。歪曲された情報の中にいると、すごく病んでしまいますよね。私自身もネット世代なので、ネットとリアリティの区別が付かない部分は多少あるかも知れませんが、朝起きたら死体の写真が何十件と送りつけられているという日常を送っていると、感覚が麻痺してきます。なんとも思わなくなっていたはずなのに、ある日、ストレスで倒れてしまったことがありました。自分では気がつかなかったけれど、身体を蝕まれていたんです。

女性たちに植えつけられた意識


  女性たち自身の意識も変わらなければいけないと感じています。たとえば、痴漢の被害にあって母親に話しても「そういう格好をしているからでしょう」と言われてしまう女の子って、たくさんいますよね。私も、SEALDsの活動を応援している女性たちから「そんなに挑発的な格好やしゃべり方をするからバッシングがくるんでしょう」と言われました。



 デモが終わった後に「あなたの発言は素晴らしかったんだけど、そういう格好していると聞いてもらえないよ」と、30代の若い世代の女性たちが平気で言うんです。「意見を言うなら一歩下がったところから」というスタンスが当たり前なのかと悲しくなります。

  世代間で多少の違いはあるかも知れませんが、「女性は身を守らなくてはならない」「男性を不快にさせてはならない」という保守的な考え方は、多くの女性たちに感覚として植えつけられていると知りました。

もう女は黙んない


 この2年で、安倍政権の政治そのものが私にとってすごく抑圧的であることをはっきりと認識しました。抑圧的であるということは、寛容ではない、受容してくれる社会ではないので、在日外国人やセクシャル・マイノリティ、難民として逃れてきた人たちを受け入れないということです。私はこのどれにも当てはまらないのだけれど、こうしたマイノリティの問題を無視していたら、そのうち「お前は女だから」という理由で排外される日が来ると思っています。だから私は、安保法案に反対しなければいけないし、原発は止めなければいけないし、社会でマイノリティとなっている人たちの権利保障のためにできることはしなければならないと思っています。


  これまで女性の権利について数多くの女性たちが闘ってきたと思います。国会前デモにも、おばあちゃんたちがたくさんいました。戦争を体験した人、直接的な女性差別をたくさん受けてきた人たちもいたと思います。そういう人たちをないがしろにできるほど、私の意識は甘くないです。


  ただ、社会にはフェミニズムやフェミニストに対しての悪いイメージがあると思います。「ギャンギャン文句を言う女性たち」といった怖いイメージですね。でも、私は、実際に女性たちが社会的に弱い立場にいることを知って、私はこれからの世代の女の子たちに「黙らなくていいよ」って伝えたいです。


  「もう女は黙んない」というメッセージをどう的確に伝えられるかなって考えたときに出た答えが、挑発的なスタイルで前に出ることでした。実は、じっくり考えている時間なんてなかったので、短期的にできることという理由でこうなったんですけど。


  バッシングを受けながらも前に立つことで、「カッコイイ」と言ってくれる女の子たちも増えました。「和香子さんの言っていることは、あんまりわかんないんだけど、とりあえずカッコイイから来てみました!」なんて言ってデモに参加してくれるんです。それでもいいと思います。そこでいろんな問題を知ることができるからです。


  安倍首相は「女性が輝ける社会を」と言っていますが、その言葉の前に置きたい言葉は、「私たち男のために」だとしか思えません。舐めるのもいい加減にしてくれって感じです。そして安倍首相の周りにいる女性議員は、みんな彼に媚びていますよね。彼の女性議員への言動は酷いものがあるのに、彼女たちはそれでいいんでしょうか。女性の権利のために立ち上がってきた女性たちを見習ってほしいと思います。

将来は、書く仕事をしたい


 今は、新しいことを勉強して自分のなかに蓄えられるものを蓄えてから社会に出たいという気持ちです。将来は書く仕事をしたいと思っています。実は私、人前で話すことより、書く方が得意なんです。
 私は2年間の活動を通して、女性に対する抑圧を意識せざるをえなくなりました。だからフェミニズムについて学ぼうかなと思い始めています。そうすることで私自身が生きやすくなるかなって思えるからです。
(まとめ:濱田すみれ/アジア女性資料センター)
http://ajwrc.blog102.fc2.com/blog-entry-1034.html


帰国子女の和香子さん、コールが超カッコイイ、
ネイティブイングリシュ&早口で、何言ってるかわからなかったけど、
京都のデモの最後尾で常連のおじさんに和香子さんの事と
コールの文言を教えてもらった時から大ファンですわ。
誹謗中傷は絶対許せない。


紅子さん、ともかさん、まなさん、
男性優遇社会の抑圧を跳ね返す発信に期待しています。
抑圧される者のない新しい日本を若い力で創造して欲しい!


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白馬にのった王子様にあこがれるように洗脳された
隷属する性の再生産は終わりにしましょう。
CIAエージェントのディズニー教に終止符を!




「憲法をぞうきんのように使え」 むのたけじ(佐高 信氏)

2016-03-01 08:54:19 | 言いたいことは何だ

「憲法をぞうきんのように使え」 むのたけじ(佐高 信氏)




 佐高 信氏の「一人一話」シリーズの第40話、「101歳のジャーナリスト むのたけじ」 「憲法をぞうきんのように使え」を紹介します。

 むのさんは、敗戦を機に朝日新聞などが太平洋戦争の戦意高揚に関与した責任を感じて退社しました。そして秋田県にもどり週刊新聞「たいまつ」を創刊し、反戦の立場から言論活動を続けた人です。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「憲法をぞうきんのように使え」

  101歳の現役ジャーナリスト むのたけじ

佐高 信 ダイヤモンドオンライン 2016年2月29日

  (第40回 佐高 信の「一人一話」)          

怒りの炎を燃やし、命がけで生きる

 『週刊金曜日』の2016年2月19日号で、むのたけじが八王子市議の佐藤梓と「70歳差対談」をやっている。学生時代、記者になりたいと思っていた佐藤は、むのの本を読んで衝撃を受けた。戦争責任を感じて1945年8月15日に『朝日新聞』を辞め、郷里の秋田県横手市に帰って週刊新聞『たいまつ』を発行したむのに、自らの存在を揺さぶられたのだろう。

 

 昨年の春に市議会議員となった佐藤は、自民党会派から出された安保法制への賛成の意見書に反対の立場をとり、1940年に帝国議会で斎藤隆夫が行った「反軍演説」を引いた。

 「あなた方の先輩には斎藤議員のような人がいたんですよ」と伝えたかったからである。

 

 むのは当時、記者席から反軍演説を見ていた。

 「ただいたずらに聖戦の美名に隠れて、国民的犠牲を閑却し、曰(いわ)く国際正義、曰く道義外交、曰く共存共和、曰く世界の平和……」

 すさまじい怒号にも斎藤は怯まなかった。小柄ながら張りのある声で斎藤は演説を続ける。

 「かくのごとき雲を掴むような文字を並べ立てて、そうして千載一遇の機会を逸し、国家百年の大計を誤るようなことがありましたならば……」

 むのは、斎藤が命がけなのだと思った。

 

 むのも、怒りの炎を燃やし、命がけで生きている。むのと同じ1915年生まれは、落語家の柳家小さん(5代目)であり、女優のイングリッド・バーグマンである。

 むのは、言葉には話し言葉と書き言葉の2つがあるとし、「あくまでも話し言葉が基本」だとする。肉声が入らないと本当の言葉にはならないところがあるので、「原稿を書くときも、まずはしゃべるようにしている」とか。

 「70歳差対談」のタイトルは「人間にとっていちばん大切なのはやっぱり人間だ」だが、70歳下の佐藤ともきちんと向き合えることが、むのの現役の証拠だろう。

 

新聞の戦争責任を思い、朝日新聞を退社

 『第三文明』の1998年9月号で、むのと対談した時、私は「前記」にこう書いた。その最初と最後だけ引く。

<むのたけじという人は、ある意味で、私の人生を決定した人である。むのさんの本を学生時代に読んで、日本を変えるには足もとから変えなければならない、と私は郷里に帰ったようなところがある。教師になったのも、むのさんの影響が大きかった。

 大学2年の秋、盲腸で入院した池袋病院の一室で、むのさんの『雪と足と』を読み、ノートにこんなことを書いた。

 「ほんものだ!ほんものの思想だ!揺るぎなきほんものの思想だ」

 

 朝日新聞社に勤めていたむのさんは、新聞の戦争責任を思い、ただ一人退社する。そして秋田に帰り、新聞『たいまつ』を創刊する。その記録が『たいまつ十六年』だが、ほぼ絶版になっていたこの本を、後年、私が編者の現代教養文庫のノンフィクション・シリーズに入れることができたのは幸いだった。>

 

<私が自分の“思想的故郷”ともいうべき魯迅に出会ったのも、むのさんを通じてだった。

 「行く先が明るいから行くのか。行く先が暗くてきびしくて困難であるなら、行くのはよすのか。よしたらいいじゃないか」

 展望があるから、行く手に光があるから、私たちは行くのではない。行かねばならないから行くのである。魯迅の思想の本質をむのさんはズバリと私たちに提示してくれた。80歳を過ぎて元気なむのさんの健在を祈るや切である。>

 

 ちなみに『雪と足と』は絶版で、『たいまつ十六年』は岩波現代文庫に入っている。

 戦争犯罪人として裁かれた東条英機とむのは記者時代に会ったことがある。

 

 首相の東条の秘書官が演説について、「閣下が入れ歯を治して、それがうまくはまらないから、発音が悪かったんでしょう」と言っているのを聞いて、むのはそれをコラムに書いた。

 東条はそういうことが気になる男なので、きっと反応があるだろうと思っていたら、案の定、「この記事を書いたのはだれだ! そいつを呼べ!」という話になり、指定された国会の玄関で待っていたら、東条が来て、口をあんぐり開け、「これを見よ。おれの入れ歯の具合が悪いと書いたが、どこが悪いんだ」と怒られた。

 

 それで、むのは東条を、自分に対する批判はともかく許さないような、とても気の小さい人なんだなと思った。「実力はないし思想もないのに、歴史のいたずらというか、何かのめぐりあわせで、大戦争の指導者という地位に身を置かされた人物」だと、むのは確信したのである。

 

 『世界』の2000年3月号で対談した時は、私は次のような「後記」を書いた。

<私が大学を出て教師となるために帰ったのは、むのさんの影響が大きかった。

 「自分はボロを着ても、タクアンのしっぽでめしを食っても、子どもは上の学校にやろう、参考書も文房具も十分に買って与えようという気持ちは美しい。けれども人間の幸福とか不幸とかいわれるものは、しょせん社会とのつながりできまるものではありませんか。本気でわが子をしあわせにしたいなら、この子らに私たち親はどんな社会をひきつごうとしているかを一番熱心に考えて努力しないといけないのではありませんか」

 

 むのさんは『詞集 たいまつ』(評論社)にこう書いている。

 「自画自賛、結構じゃないか。自賛できないような画は描くな」

 

 こんな指摘もあった。魯迅の思想も、私はむのさんや竹内好さんから受け継いだが、憲法をぞうきんのように使え、というのもむのさんらしい>

 

 「憲法をぞうきんのように使え」という意味はこうである。

 「現在の日本国憲法に対しても、実生活から離れた大変立派なものであって、たとえていえば礼服を着たときの胸ポケットの絹のハンカチのようにきれいに扱うような意識が、いまの若い方々にもあるのではないか。そのような態度では憲法の中身が次第に風化するでしょう。私は、憲法は絹ハンカチではない、台所を朝昼晩清めるぞうきんのように使えということを言いたいです。日用品です」

 

 あるいは、次のような指摘を、現在の改憲論者はどう受け止めるのだろうか。

 「明治憲法の時代は、憲法を変えろなどとはだれも公然とは言えなかった。言ったら死刑になる恐れがあった。戦前と戦後と何が変わったかといったら、現在は憲法のもとで暮らして、その憲法に基づいて国会議員になったり、国務大臣になっている連中が、こんな憲法変えなければいけない、時代に合わない、と言っても処罰されないことでしょう」