私の思いと技術的覚え書き

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ウォーニング点灯とヒューズのこと

2018-03-12 | 車両修理関連
 昨今は、継続検査においてウォーニングランプ(警告灯)が点灯していないか、もしくは消灯するかを確認するとアピールされている。また、継続検査に限らず、ユーザーから点灯したがという修理依頼もあるだろう。その時、そもそも多種類あるウォーニング表示で、これは何を表しているのだろうと首を傾げるものも多い。該当車両に取扱説明書があれば、それを開いて見れば良いが、それもないとなると困ったなという場合もあろう。

 このことは、電気関係の動作不能などの場合、真っ先に見るだろうヒューズBOXの表記(特に輸入車)においても同様ではないだろうか。しょうがないので、手当たり次第に1本づつ抜いて行き全数を点検して、異常ないかとため息をつくなんてこともあるのかもしれない。

 ここでは、過去経験したBMW320i(E46)でのヘッドライトウォーニングランプの点灯の事例を記してみる。
 該当車は、バッテリー上がりを生じさせたためバッテリーの充電後、ヘッドライトウォーニングが点灯する様になってしまったものだ。しかも、このウォーニングの点灯の仕方が面白い。ヘッドライト消灯でウォーニングが点灯し、ヘッドライトを点灯するとウォーニングも消灯するという現象なのだ。当然、ヘッドライトは正常に点灯している。

 いろいろ考えたが原因が判らずヘッドライトそのものは正常点灯するので、しばらく修理を保留としていた。そして、このクルマ、ヘッドライトを純正のハロゲンユニットから、ボッシュ製のキセノンユニットに交換していることに思い当たった。そして、ヘッドライト電源回路の中間にキャンセラーが割り込まされているが、そこに10Φくらいの-ネジ頭があることに気づき捻ってみると、中に小ガラス管ヒューズ(1A位?)が入っており開放を確認し、新しいヒューズを入れて正常復帰を確認した次第だ。どうやら、このクルマでは、ライト点灯時の断線も検出しているが、ライト消灯時の抵抗も検出しウォーニングする仕組みとなっている様で、断線していたヒューズは消灯時に微電流を流すためのものだったと想像する。


※下記は古い記事だがヒューズついて記した過去の記事。参考になる点あれば幸いなり。


ヒューズのこと

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