足回りのトラブルといえば、一番はタイヤに起因するものでしょう。摩耗が進んで寿命を迎えるものもあるでしょうし、アンバランスやフラットスポットなどで真円度が狂って振動を生じることは、ままあることでしょう。それ以外のトラブルでダンパーの減衰力劣化なんかは、まず通常はトラブルとして表出しないものだと思います。もっとも、ダンパーオイルシールからの漏れで、完全にダンパーが抜けている様な場合は、明かな減衰力不 . . . 本文を読む
すべての製造業にいて、作業工数の管理は原価を明確にする上からも重要な事柄となると思います。クルマ関係での整備費用や板金塗装も名称こそ異なりますが、日整連で策定した点数表や損保で策定した指数とうのがありますが、工数と同義語と考えてよいでしょう。
整備、板金工場で工賃請求するに際し、要した作業時間に時間当たりの作業単価(マンアワー-レート)を乗じて計上するのが原則となります。しかし、とかく初めて . . . 本文を読む
昨晩のこと、知り合いの若い衆のエンジンオイル交換も終わり、何処か面白い道(ワンディング路)を走りたいというので、前から聞いていた椿ラインというのを走行して来ました。椿ラインは元箱根から湯河原へ至る県道75号線の一部区間に名付けられた道の名称の様です。
ところで、ワインディング路というと高地を走る山岳路となりがちで、この時期積雪や路面凍結に注意が必要です。しかし昨日は平地の夜間気温が8°C程度 . . . 本文を読む
最近のクルマでは、装着されぬことも増えて来たのが冷却水温計です。寒い日が続くこの季節、水温が上がり始めた、もうちょっとで適温だ、やっとヒーターが効くと判る訳ですが、ないとヒーターの効き具合でしか判らんのは困ったもんだとも感じます。
だいたい、冷却水温というのはエンジンに取って極めて重要な温度ですが、水温計が装備されていていても、特別なトラブルさえなければ、指針は中央部付近を指すだけのことです . . . 本文を読む
衝突安全性能を向上させた現在のクルマ、それは適度な潰れ剛性の確保に尽きるのでしょう。しかも、鋼板厚の増加をなるべく少なく圧壊強度を向上させるため、高張力鋼板の採用部位は増加の一途となっています。この高張力鋼板ですが、適度な伸びを確保しプレス成形性に優れる低レベルのものは外板関係に利用され、板厚を減じつつ耐デント性の確保が行われています。しかし、内板骨格部位に利用される高レベルのものは、ボディ修理 . . . 本文を読む
まず、何故に大径ホイールが必用になったのかといえば、ブレーキディスクプレートの大径化が要因でしょう。ブレーキは運動エネルギーを摩擦熱により吸収する役目を持ちますが、高速からの急減速など、放熱が間に合わない場合、熱容量が問題になって来ます。そこで、ディスクを大径化および肉厚化することで、ディスク(一般的にFC鋳鉄材)の体積を増すということなります。そして、結果として大径ホイールが必用となり、従来の . . . 本文を読む
余程クルマに感心ない方でも、このラジエータグリルが装着されたクルマを知らない方はいないでしょう。云わずと知れたロールスロイス(RR)車のグリルです。しかし英国貴族を象徴するこのブランドもBMW社に売却され、久しい時が経ちます。グリル上部に立つ女神像もBMW製RRでは、格納式でエンジン始動で飛び出すという方式の様ですが、写真の元祖RRは可倒固定式です。グリル本体はオールステンレス製で10kg程度あ . . . 本文を読む
まったくもってサイドウインドに使用されるワイヤー式ウインドレギュレターは、よく壊れる部品の一つと感じます。国産車も輸入車も、従来のパンタグラフ式に比べ設計の自由度が高いのだと思われますが、ワイヤー式が増えています。そして、耐久性の問題から、よく壊れる部品です。
ワイヤー式で耐久性上のネックになるのは、各プーリー部でワイヤーが側圧を受け、素線がよじれバラけて動きが渋くなったり固着したり、重度な . . . 本文を読む
事故したクルマの修理費っていうのは、高額だなと思うのは誰しもかと思います。例えば車検整備(というか単なる継続車検の取得)であれば、重量税や自賠責保険も入れてせいぜい10万そこそこで済むのが、事故による損傷の大小にもよりますが、余程軽微な事故でない限り数十万から上は数百万円までの修理見積書にビックリするユーザーも多いのではないでしょうか。そしてこれが相手側からの賠償保険金や自己加入の車両保険で支払 . . . 本文を読む
今や日本の自動車保有台数は78百万台付近で、微減微増を繰り返しているのが現状でしょう。(つまり頭打ち)そんな中、軽自動車だけは10年程前の1千万台から近年の3千万台超へと確実に増加しています。このことは地方の家庭を眺めれば良く理解できます。地方では公共交通機関の未整備から、家族1台の自動車保有が多い訳ですが、軽自動車の普及利率の高さを如実に感じることができます。(地方ほど軽四の保有率は高い。)
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試作車ならとともかく、いざ特定の車種を一定量以上生産(プロダクション)しようとした時、アッセンブリメーカー(トヨタ等の組立生産メーカー)では、クルマ本体以外の艤装品(エアコン、ガラス、各ライト、etc~)はすべて協力会社からの納入に頼る訳ですが、ボディ本体のスチール製品は、すべてアッセンブリメーカー工場内に立ち並ぶプレスマシンで成型されるのかと思うと、そうではありません。アッセンブリメーカーでプ . . . 本文を読む
先にクルマの純正部品の高値のことを記しましたが、今回は補給形態のことを記してみます。ユーザーからしてみればなるべく細分化された補給形態であることが、千差万別の損傷状態を安価に対応するには望まし訳です。しかし、そもそも部品構成が一体であるものを、その一部分だけ補給することの困難さは理解されるところです。従って設計次点において一体部品で作ることも可能ではあるが、あえて損傷時のことを考慮しつつ分割部品 . . . 本文を読む
表題同様の疑問を持った方は多いのではないでしょうか。数え方によるでしょうが2万とも3万とも云われる自動車部品ですが、他の一般商品が競合他社との競争の上で商品価格が決定されるのに対しカーメーカーから取扱い部品販売会社経由でディーラーへの供給となります。そこには、他の製造メーカーなり販社の食い込む余地はなく、例え食い込んだにせよ、専用部品の限られた市場において採算が取れるかとなると疑問なところでし . . . 本文を読む
gooブログで時々1年前の記事がメール配信されてきて、思い出を振り返ってみようと記されています。昨夜来たメールで1年前はBMW・Z4(E85)に乗っていたんだと改めて思い出します。現在は、BMW325iツーリング(E46)に乗っていますが、どちらもまったく同一エンジン(M54系・車検証上は256S)、同一の5速AT(ZF製)ながら、本当に同一エンジンかと疑うほど走りのフィーリングが違うのには驚き . . . 本文を読む
新年あけましておめでとうございます。
近年の世情からは、決して明るい未来ばかりが待っているということはなく落ち込むことも多いのでしょうが、少しでも前向きに生きて行きたいなと思っております。
相も変わらず今年も偏向した記述を続けますが、何卒よろしく願います。 . . . 本文を読む