私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

W196専用トランスポーターのこと

2016-09-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 以前から、MB・W196のことは気になるOLDレーシングカーとして、感心を持ってWebサイトや書籍を眺めてきた。そんな中、目に付いたのが、写真の専用トランスポーター(積載車)だ。荷台寸法は、W196RおよびW196Sに特化しているが、何よりも特徴あるスタイリングが素晴らしい。  Webの記述によれば、当該トランスポーターはワンオフモデルで、1度は潰してしまったが、再度忠実にリメイクされたもので . . . 本文を読む

ネジ頭の話

2016-09-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ネジ頭と云うと、ある程度太いネジになると6角形状のボルトが一般的だ。一方小径ネジでは、マイナスやプラス(十字)形状が従来一般的だったが、最近はトルクス(ヘックスローブ)という規格のネジ頭を使用しているものが増えてきているのはご存じの通りだ。  このトルクスネジですが、国産車ではエアバッグが装着し始められた頃から、該当モジュールの組み付けに使用されだした様に感じている。一方輸入車では、国産車に . . . 本文を読む

ベンツ=潰れない頑丈なクルマという神話

2016-09-28 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 時々クルマに精通してない方から「ベンツは頑丈で潰れないから安全だ!」みたいな話を投げ掛けられるが、まったくとんちんかんな話として苦笑している。仮に相当に車重は増えるが、戦車みたいな厚板鋼板でクルマを作り上げれば、時速50km/hのバリヤテストでも、ほとんど潰れないものとなるだろう。しかし、その時車内の減速度(G)は急激に立ち上がりピークGは空恐ろしいほどの値を示すだろう。これでは、幾ら生存空間が . . . 本文を読む

アフリカの星(と、bf109とDB600シリーズエンジンのこと)

2016-09-27 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 クルマと離れ航空機の話になるが、航空機とクルマは非常に関連する事柄が多い。そんなことから、第二次大戦時のアナログ戦闘機のこととして記す。  アフリカの星とは、第二次大戦において、主にアフリカ戦線で戦ったドイツ空軍のエースパイロットである「ハンス・ヨヒアム・マルセイユ」氏(享年22才)のことを指す。同氏の4年程の軍歴において、撃墜敵機数は158機に上るそうだ。我が国の撃墜王たるゼロ戦の坂井三郎氏 . . . 本文を読む

木骨クルマの時代

2016-09-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 久しぶりに訪れた図書館で、昔の商用車を特集した図鑑の如き趣の本を借り出した。眺める絵、写真の数々が、私の生まれる以前のものもあれば、未だ幼い頃、微かに見かけた記憶にあるクルマもあり、興味深く眺めたのだ。  そんな中、私が子供の頃、未だ未舗装路も多い幹線路を走るトラックで、写真の如くフロントボンネットあたりまでしかボデーがなく、荷台はおろか運転台も満足にないクルマに、覆面よろしくタオルを顔に巻き . . . 本文を読む

トヨタ・ライターと呼ばれたクルマ(と1600GTのこと)

2016-09-25 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 昔、一部の方からトヨタ・ライターと揶揄されたクルマがあることを聞いたことがある。そのクルマは、コロナ(RT40型)なんだが、後部ナンバープレートが可動式になっており、ここに燃料の注入口が設置されていたことから、追突事故等で燃料漏れから発火する事故が多かったのだと思う  現在では、燃料注入口を後部に持ったクルマは少ないと思うが、燃料タンクを後部至近に設置したクルマというのは、比較的最近まで見掛け . . . 本文を読む

ドライサンプエンジンのこと

2016-09-24 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ドライサンプとは、ほとんどの市販車で使用されるエンジン下部にオイルパンを持つウェットサンプ(サンプ:溜まり)でなく、エンジン各部の潤滑を行ったオイルを、速やかに複数個以上のスカベンジングポンプで回収し、専用のオイルタンクに戻す方式がドライサンプという潤滑方法だ。レーシングマシンの様にエンジン位置を下げたい場合や、レシプロ航空機で倒立エンジンや星形エンジンでオイルパンの設置が不可能な場合に多用され . . . 本文を読む

リヤボデーの外観的および構造的変化

2016-09-23 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 ちょっと前に、急傾斜フロントガラスと急傾斜した太いフロントピラーの、主に弊害を述べた。今回は、リヤボデーのガラス等外観的な変化と、その構造面についての変化を述べてみたい。  今のクルマは、独立したトランクがある4ドアセダンが少なくなり、リヤハッチゲートを備えたハッチバックもしくは、リヤガラスの寝たクーペ風スタイリングを持つクルマが増えたと感じる。4ドアセダンでは、かつて430やY31といったセ . . . 本文を読む

醜いアヒルの子

2016-09-22 | 車両修理関連
 かなり以前だが、レクサス等に感じることとして、最近のクルマに採用のエンジンカバーの不条理のことを記した。今回、偶々見たクラウン180系の4GRエンジン(V6、2.5リットル)だが、安っぽいエンジンカバーに隠されたエンジン上部は、メカニカルな美点など皆無の醜いものだと感じられる。特に樹脂製のインテークマニホールド(+サージタンク)の造作は、まったく美点もない酷い成形だ。機能的には古くから使われるア . . . 本文を読む

日本で消え去ったボデースタイル

2016-09-22 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 そうとう以前に記した内容だが、若干の訂正して再掲載してみる。  現在の我が国で、消え去ってしまったボデースタイルは、2、4ドアハードトップ車などがあるが、その他としてピックアップ・トラックがあろうと考えている。ピックアップ・トラックとは、FR駆動でフロントにボンネットを持つ小型トラックのことだ。かつては、ダットサントラックやハイラックスだけでなく、サニー(B110型)やクラウン(MS40や50 . . . 本文を読む

ビッグバンパーのあの時代のこと

2016-09-18 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 先回、BM02のことを記し、コメントを戴いた元インポーター(バルコム)の方の内容で、BM02の最終年74~75にビッグバンパーが多かったと記されていた。そうだよ、あの時期だよなーと、この記事を記す。  ビッグバンパーと聞いて、ポルシェ911(Gシリーズ~930ターボ)を思い浮かべるのは、911フリークなんだろう。しかし、911のビッグバンパーに限らず、この年代の北米輸出もしくは販売を前提とした . . . 本文を読む

ボルトオン・オーバーフェンダーが規制された時代

2016-09-17 | 車両修理関連
 アナログ旧車でも人気ある、PGC10、KPGC10、HS30、TE27などは、ボルトオンのオーバーフェンダーが装着されていた。しかし、当時暴走族や改造車を取り締まるため、新規検査や後付け車におけるボルトン式のオーバーフェンダーが禁止された時代があったことを思い出す。これは、多分に想像しうるに、警察庁から運輸省(現国交省)への要請があったのではないか。そして、運輸省では、道路運送車両法の保安基準そ . . . 本文を読む

エンジンオイルのこと

2016-09-17 | 車両修理関連
 つい先日のこと、まるで乗りっぱなしで、自らが車検から車検までボンネットも開いたことがないと想像されるプロボックスに乗る方から、アイドルでオイルジョッキ様赤ランプが付き、吹かすと消えるとのことであった。「それはオイルが少ない状態ですね。」と、早速オイルレベルゲージで点検すると、レベルゲージ最下端にまったくオイルが付着しない。前回のオイル交換ラベルを見つけ、累計走行を数えると12千km程だ。まあ、オ . . . 本文を読む

水温計は必用だ!

2016-09-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 水冷エンジンの前提で、昔のアナログ車ではタコメーターはなくても冷却水温計は装備されていたものだ。それが最近のデジタルクルマでは、冷却水温計が省略され装備されぬクルマがやたら増えて来たと感じる。寒冷な季節など、水温が上がり始めた、もうちょっとで適温だ、やっとヒーターが効くと判る訳だが、ないとヒーターの効き具合でしか判らんのは困ったもんだとも感じる。まあ、青ランプで冷えていると知らせる様にしているク . . . 本文を読む

OLD米車と映画のことから

2016-09-13 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 米国の旧車を見ると、連想的に思い出す古い映画がある。「ムスタング」を見ればマックイーン主演の「ブリッド」が、「チャレンジャー」を見ると「バニシングポイント」がという具合にだ。この「バニシングポイント」だが「ダッジ・チャレンジャー」を、ただ飛ばしまくり、最期は突き当たり果てるという単純なストーリイで、クルマに感心がない方には到底この映画の評価も低いだろう。しかし、この「チャレンジャー」というクルマ . . . 本文を読む