ユーザー質問に答える(SNSの問いかける質問に答えた事例から)
これは私が直接質問を受けた訳でなく、Fasebook の特定グループにおいて、たぶんクルマの修理にさほど詳しくない方が、修理金額などを問いかける内容を見て、私が記した内容を紹介しるものだ。
おそらく、そこまで説明するのは過剰だと思う方が多いと思うが、これは私自身も自覚しつつも、私の回答に説得力を持たせる意味で、周辺状況も含め解説す . . . 本文を読む
BMWミニ R52カブリオレ関係の不具合2事例
ここでは、BMWミニ(R52)カブリオレを昨年7月に入手して、遅々として作業がはかどらないのだが、様々な不具合を解消しているところだ。今回、ガブリオレ関連の不具合2例つを解消できたところで、書き留めてみたい。
この初代BMWR50系で登場したのがR52カブリオレだが、次作のR57、現行のF57まで基本的なメカニズムはほぼ類似のまま踏襲している様に . . . 本文を読む
BMWミニについて
BMWがミニのブランドを入手する以前、ミニは生粋のイギリス車で、そもそもモーリスブランドで1959年に生まれた。その後、1952年、イギリスの大手2大自動車製造会社 Austin Motors(オースチン・モータース)と Nuffield Organization(ナッフィールド・オーガナイゼイション)グループが合併し、前者の Austin(オースチン)ブランド、後者の Mo . . . 本文を読む
現行の自動運転と云われる車への誤認識の危うさ
添付はSNSにおける、レベル2の運転補助機能付きのクルマのことを「自動運転」と認識しているユーザーの意識が判る投稿なのだが・・・。
思わず、以下のコメントを記したのだが・・・
木村 栄二
レベル2の運転支援システムを「自動運転付き」という認識でいることが恐ろしい。これで事故っても、あなたが適宜運転を補助しなかったと云うことで責任は運転者にあ . . . 本文を読む
BMWミニ(R52)SC交換など修理中
R52とはR50系のカブリオレタイプだが、NAエンジンとSC付きエンジンがある。今回、これのSC付き車(屋根付きであればR53と呼称)のJCW(ジョンクーパーワークスキット付き)車+6MT車を入手して整備中なのだが、整備を初めて既に3ヶ月も経るが未だ完成に至っていない。
理由は種々あるが、放置期間が長くなってしまったと云うところだが、未だ途中経過となる . . . 本文を読む
BMWミニ R50系 オイル漏れ修理
BMWがミニのブランドを買い取りBMWミニとして作り始めた最初のモデルがR50系だ。このクルマに搭載されるエンジンは、W11B16A となるが、NAとイートン社のSC付きの2種がある。どちらも、清浄なオイルメンテさえしていれば、それ程トラブルの多いエンジンではない様に思えるが、オイル漏れが若干多いかなと思える。
そのオイル漏れだが、エンジン後ろ側のオイル . . . 本文を読む
社外ホイールの扱い注意点
ホイールのセンターリング(中心点の一致)の確保は、車両の振動抑制上で極めて重要な要素と云える。素人的には(場合によってはプロと称する者の中にも)、センタリングはテーパーナット(ボルト)で確保されるなんて思ってるかの理解をしている方もいるが大きな間違いだと断言したい。
このハブとホイールのセンターリングの確保は、ハブ外径とホイール内径(インロー部)の内径一致により確保 . . . 本文を読む
複数の補機プーリーがロック・どれが主因となったのかの考察
図はR53とかR52のスーパーチャージャー(図中ではSC)付きの、W11B16Aエンジンの補機類のベルトドライブ略図を表したものだ。今回、トラブルでは、①のSCと②のTP(テンションプーリー)の2つが破損していた。破損していたというのは①SCは、ベアリングのたぶんボールがばらけているのだろう、プーリー部は1cm以上も動いてしまうガタガタ状 . . . 本文を読む
R53(R52)クーパーSに15インチホイール付けちゃアカン
近日、ある某中古車オークションからR52(第1世代BMWミニ・クーパーS)を仕入れ陸送されて来たのだが、掲示写真に示されるホイールと明らかに異なるホイールが付いている。
これを見たところ、クーパーSなのに15インチサイズのホイールが付いているではないか。これは、次型のR56でも同じだが、クーパーS仕様は、それなりに大きなディスクプ . . . 本文を読む
BMWなど欧州車のドアヒンジは何故鋳鉄製か?
たまたま見たある方のブログで、以下の表題と内容のブログ記事に触れ、様々な考察をなされていました。国産車でもレクサスでもLSなど上級車の一部に使用されているのを見ると、NVHや音振などの理由なのかとも思うが良く判らないという内容なのだが・・・。
これを見られた、欧州車好きの方々はどんな解釈をされるのだろうか?
本件について、私は以下の内容と解 . . . 本文を読む
BMWミニ R50系は、販売時期が2002年~2006年までだから、どんなに新しい個体でも15年を経ている。これだけ古くなり、走行距離も10万を軽く超える状態だと、それなりに信頼性の高い国産車でもトラブルは出てくるのが当たり前というものだろう。
しかし、過去様々なR50やその後継車であるR56系などを見てきたが、R50のCVTミッションを除いては、R56よりR50の方がマイナートラブルが多く . . . 本文を読む
Netで「ターンオーバー」の意味を調べると、「物事の入れ替わりなどを表現する」と記されている訳だが、クルマでターンオーバーというワードが聞かれるのは、クラッチ機構に採用されたものがあり、主にクラッチ作動踏力を軽減することを目的とした機構だ。
そもそも、エンジン出力(トルク)の大きいクルマでは、それなりにクラッチを強化しなければならないが、それに伴いクラッチ操作踏力が著しく増加するのを減じるた . . . 本文を読む
ここに3本のバルブ写真を示す。内、1本は排気バルブであるが、溶損を生じている。この排気バルブの溶損原因を含め、バルブに関係する知識を書き留めてみたい。
ここに示したバルブは、BMWミニR56型(N16Aエンジン)のものであるが、パーツリストから引き出した、重量、小売価格(米$価)などから、インテーク側とエキゾースト側を比較して見たのが、写真6のデータだ。これによると、インテークバルブは最大傘 . . . 本文を読む
写真のピストンはすべてBMWミニR56に使用されているN16B16Aという、L4・1600ccのNAエンジンのものだ。
近年の常套的な吸排気4弁構造だが、ピストンヘッドには深いリセス(バルブ開時の逃げ)が形成されている。想像だが、このエンジンは、バルブタイミングの調整に一切のキー溝を使用せず、各スプロケットの締め付けボルトの締結力だけで、クランクやカムシャフトと各スプロケットを固定しているが . . . 本文を読む
平成生まれの整備屋は知らぬだろうけど、今でのステアリングギヤは乗用車から3トンクラスのトラックまで、ラック&ピニオン式(L&P)がコンベンショナルな方式として定着してしまった。それ以前は、L&P式は少数派で、主流はリサキュレーティングボール式(ボール循環式)という、一種のウォームギヤ式で、被駆動側ギヤとの間にベアリングボールを介在させ、転動荷重を軽減させ滑らかなステアフィールを可能とした方式だっ . . . 本文を読む