※以下はSNSでの専門コーナーでの記載だが転載してみる。
このコーナーで、「なんでメーカーは整備性を考慮しないんだ、アホな設計だ!」みたいな意見が時々されているが、さもありなんと見ている。メーカーの第一目標は魅力ある(様に見える?)クルマを、如何に安く作って多く売り利益を生み出すかという資本主義の宿命の上で、世界的競争を行っているのだ。しかも、まったく新しいエンジンだとかボデー(プラットフォー . . . 本文を読む
以下は、ここに掲示されている皆様の日頃の業務おける様々な関心すべき話題に接し、恥ずかしながら自ら感じる反省としての告白を列記してみたい。
①お客さんから不具合を訴えられても、操作の仕方が悪いんじゃないかとまずは決めつける思考が働く。
②一方、不具合たるものを自らも感知すると、それそれすなわち故障であると判断し、様々な部品交換などを行ってみるが直らない。
③そもそもトラブルシュートなんて思う . . . 本文を読む
梅雨も近づき、これから各地で多くの水害車が生じることだろう。当方も過去から、幾多の水害車両の損害見積や商品仕入れとしての値踏みで関わって来たので、幾つか関連事項を記してみたい。
そもそも、水害車両というのは、なかなか修理費の値踏み(見積)をするのが難しいものだろうと思わされる。一般の事故車と異なり、外観は良好でも、電装系のパーツや内装の布、皮革関係のトリム類の交換が必要になったりと、カーディ . . . 本文を読む
航空マニアの意識は極僅かと思う。が、そこに生じる事故など異変への好奇心は高いつもりだ。これは航空機に限らず、クルマ、鉄道、船舶、工場などプラントなど、なんでそういうことが起きたのかという好奇は高い方だと自認している。そんな性癖であるから、33年も前となる1985年8月12日に御巣鷹山へ墜落し520名が死亡した日航123便事故のことも、今まで繰り返し関連書籍に触れてきた。それが、このところ再燃し、 . . . 本文を読む
ちょっと前の中山さんの記事から導かれ、90年製造という初期モデルのR32GTRが今や200万超えの相場を知る時、思うことを幾つか記してみたい。
この90年という年(多少前後もあるが)は、正に日本のクルマが、世界のハイエンドに躍り出たエポックたるものだったと思う。先のR32GTRしかり、ホンダのNSXしかり、そしてトヨタのセルシオ(レクサスLS)しかりのことだ。そして、これらクルマの現在たる中 . . . 本文を読む
本日のこと。足車のミニR50の継続検査に久しぶりに車検場へ。ヘッドライト光軸が狂っているのは気付いていたので、まずはテスター屋さんへ立ち寄り調整しかけたところ、「これはダメだよ合わせようがない」との発言。見たらハイビームのバルブのはめ込みというか据わりが悪く、バルブが斜めになってることを今更気付いたということで、完全に出鼻をくじかれた。しかも、ロービーム側に社外キセノンを付けているので、バラスト . . . 本文を読む
知り合いの板金工場で見た風景だ。このヴィッツフロントフード中央右寄りにぶつけた損傷があり、右Fフェンダーに多少後退が観察されるが、何でフロントガラスが割れるのかと思った次第だ。
観察すると、どうやら右ヒンジに突き上げる動きが生じたらしいが、それは判るとして、そのヒンジの裏側はボデーパネルがない(つまりガラスのセラミックコートで隠れているがカウルパネルがこの部分はない)というのが要因と判じた。 . . . 本文を読む
日頃、触れあうSNSで、大型車のホイール亀裂の様態が紹介された。この原因は、ハブナットの締め付けトルク不足なのか、はたまた締め付けトルク過大によって、ホイールに割れの起点を生じせしめたためなのか、真の原因は判じかねる。
ちなみに、写真のホイール締結は従来型で、現在ではISO方式と呼ばれる締結本数を多くすると共に、ナットとホイールの当たり面を従来のテーパー当たりでなく平座金で締結するものに変更 . . . 本文を読む
以下は昨日のニュースだが、知る方も多いだろう。この様な自分の子を車庫入れなどでひくという事故は時々耳にする。当事者にとっては、悔やんでも悔やみきれないものだと同情せざるを得ない。しかし、当然において、故意的な要素なんか皆無だが、単に注意不足だったともいえない事故だろうと思っている。2歳の子なんか、どう動くか判らない訳であって、絶えず何処に居るかを意識していなければならなかっただろう。
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このコーナーにハイエースのオルタネーターにクラッチが付いているとの内容を見て、昔のロートル修理屋としては、「そんなのあるの!」と驚いた次第なのだ。そこで、調べてみると、クラッチといってもワンウェイクラッチだということが判ったのだ。そして、当事項について、非常に良い解説をしたNet記事を見つけたので紹介したい。
実践!整備事例:ベルトの振動とスリップ音の発生要因 2010年11月
http:// . . . 本文を読む
※昨年の記事だが、改めて再掲してみます。
2017-05-18 | コラム
近年の排ガス対策されたディーゼルエンジンには、DPF(Diesel particulate filter)が排気管に付き、排気ガスのPM(Particulate matter=粒子状物質=煤)をトラップしている。昨今のディーゼルは、超高圧の電子制御燃料噴射(いわゆるコモンレールシステム)が当然となったが、それでも減って . . . 本文を読む
本日午前中のこと、一昨日の運行で報じられたホーンが鳴らないと云うトラブルを診断してみた。こんなトラブルは、これを見ている方に取っては余りにも簡単しごくのことと思う。しかし、その原因が面白いので記してみたい。以下の手順で点検し原因探求を行った。
1.ステアリングを廻しつつ、ホーンが鳴らないことを確認。OK!(スリップリングの接触不良点検)
2.ホーンヒューズ切れを確認。OK!
3.コラムカバーを . . . 本文を読む
だいぶ以前にホンダコレクションホールで見た、ホンダ初のF1グランプリ優勝マシンたるRA272のことを、Myブログで記していたので再掲してみる。
なお、ブログでは触れていない事柄について、若干追記してみたい。
1500ccでV12だから、1シリンダー125ccで、現在の軽4より断然小さい。当然4バルブヘッドだろう。凄いというか、止むなくということだろうが、クランク系(親・子)軸受けが、メタル . . . 本文を読む
エアコン不具合で思い出した、昨年Myブログ記事を再掲したい。
エアコンユニットケースには、大きくDENSOと記されているが、私見だがイタリアにも現地法人もしくは工場があり、設計および製造(個別樹脂部品のサプライヤーも欧州内か中国とかだろう)しているのではないだろうか。今や、OMEとかEMS(アップルのiPhone作ってる鴻海(シャープを買収した中華企業みたいな関係)が当たり前の時代になり、例え . . . 本文を読む
たわいもない話だが、日本車と欧州車で異なるボルト締結の違いを記してみる。
欧州系輸入車を触れた方なら、タイヤを取付取り外す際、ハブナットでなくテーパー付きハブボルトでハブと締結されていることをご承知のことだろう。日本車では、ハブにスタッドボルトが予め締結されて突き出しており、ホイールを装着してナットを締めるという違いだ。正直云って、作業性は日本車のスタッド式の方が、特にタイヤ装着時は優れてい . . . 本文を読む