種々の機械装置に安全思想としてのインターロックが採用されている。例えば、エレベーターは、扉が閉まらない限り、上下動作しないなどの仕組みが採用される。クルマの世界でも、種々のインターロック装置が使用されている。例えばオートマチックミッション車では、シフトレンジがPかNでなければ、スターターモーターが作動しない仕組みが採用されて暴走事故を少しでも防ごうというものだ。最近のATでは、さらにブレーキを併 . . . 本文を読む
クルマの未来として、航空機からの流れを汲むものが多い。今回は、最新鋭旅客機たるボーイング社の787機と、エアバス社のA380機のコックピットの風景を比較してみる。そして、最新EVカーであるテスラ・モデルSのコックピットの風景も交え、まったくの私見として、クルマの未来のことを記してみる。
ボーイング787は、初号機が大幅に遅延しつつやっと飛び始めたものの、未だバッテリーの問題を抱え続けている様 . . . 本文を読む
現在の経済的な成長鈍化がどの程度まで継続するのか知る良しもありませんが、我が国の敗戦直後の悪環境に比べたら、比較になるものでないだろう。そんな中で、我が国は再び立ち上がって来た訳だが、皆が貧しい時代だったからこそ、それを為し得たのかもしれない。現在の様に、ある程度皆が豊か過ぎる生活を享受し過ぎ、一方で過大な長期ローンという負債を背負った現代人が、敗戦時に相当する苦境に陥ったら耐えられるものではな . . . 本文を読む
H20年8月、首都高速5号池袋線の熊野町ジャンクションにおいて、右カーブを大幅な速度超過で走行した大型タンクローリー(20KL積)トレーラーが横転し、漏れ出たガソリン、軽油のほぼ全量が燃焼する単独車両事故+火災事故が生じた。その損害賠償に関わる民事訴訟が行われていたが、今年7月に約33億円弱の賠償責任との判決となった。そして、8月には、事故を起こした「多湖運輸(株)」に対する破産開始の判決もあっ . . . 本文を読む
今から9年前、2007年11月に、技能五輪・世界大会が我が国で開催されたのを、ご記憶の諸兄も多いだろう。当時、開催会場が、至近のこともあり、極めて関心高く開催期間中、数度に渡って訪れた思いだす。
その、競技ジャンルは非常に多く、配管工やレンガ積み、溶接といった如何にも職人という種目から、コックやパン職人、レストランサービス(ウェイター)、旋盤やマシニングセンターでの課題製作、電子基板の故障探 . . . 本文を読む
今朝(2016/11/25)AM6頃の富士です。昨日の寒波で積雪が増えていますが、今朝もことの他冷え込んでいます。だから、外気温より海水温が高いため海面上に湯気が湧き上がり、幻想的な雰囲気でした。
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最近、クルマに関する様々な疑問として、3件ほど国交省に質問を投げ掛けている。その一つが、今回紹介するBMWミニ(R50系)のパワーステアリングの不具合に関するものだ。
国交省・自動車局のHP内には、不具合情報検索という項目がある。ここで、「BMW・ミニ」を検索すると総件数484件がヒットする。さらに「かじ取り装置」チェックすると256件がヒットするが、ここまでは別段の驚きはない。ところが、不 . . . 本文を読む
1070年代以降、多くの小型車がFRからFFへと構造転換した。これは、主にパワープラントの一体化によるそれ自体のコスト低減や、車両への組み付け性の向上を意識したコスト低減だったのだろう。FF車の場合、左右前輪のドライブシャフトを貫通させる必用から、従来のFRに比べサイドフレームの位置が高くなる。その結果、従来のフロント骨格において、サイドフレーム前端を結合し、ラーメン構造体を形作るフロントクロス . . . 本文を読む
ブレーキ(制動装置)とは、クルマの基本機能たる、走る、曲がる、止まるを全うする上においてステアリングに並んだ最重要装置であろう。そのブレーキの必用要件だが、如何なる高μ路においても、十分ロック可能な絶対能力を持っている必用がある。そして、超高速からの急減速とか、下坂路での連続使用や急加速からの急減速の繰り返しにおいて、昇温により容易にフェード(高熱により摩擦係数が低下する現象)しない十分な熱容量 . . . 本文を読む
どちらかというと古い映画(クルマに限らず)が好きで、過去に見る都度、私なりのレビューを記してきた。その第1弾として再録してみる。
先日、映画とクルマのことでクロード・ルルーシュの「男と女」のことを記し。同年代の映画で邦題名「ミニミニ大作戦」(1969年、原題:The Italian Job)のことと、登場するクルマのことをちょっと記して見る。
この映画は、正にクルマが主役とも感じられる . . . 本文を読む
従前(数ヶ月前)に国土交通省へ3つの主題からなる質問を投げかけていた。何時まで待っても回答がなされず、2度目の督促において、別紙の文書が回答されたので、今回第1弾として紹介してみる。
この回答への質問趣旨は、今年初めに発覚した三菱自動車への、次の様な対応の甘さがあるのではないかというものである。
①三菱自動車は十年ほど前の大量リコール隠ぺいと、今回の燃費虚偽報告の2度目の重大な虚偽であるが . . . 本文を読む
1989年7月、ダイハツは新型小型車アプローズを販売開始した。今まで、トヨタの旧型車のインナーパネルなどの流用で、なるべくコスト低減を図りながら、なんとか軽専業メーカーから普通車メーカーへの格上げを目指していたダイハツの意欲的モデルだったのだろう。
時は、バブル絶頂期であり、我が国の自動車産業はある意味、高次の絶頂期を迎えていた。同時代に発売開始されたクルマとしは、セルシオ、スカイラインR3 . . . 本文を読む
ベンツの作るSLシリーズというのは、大げさだが永遠の憧れを持ち続けてきた。
初代の300SL(198)は、希少過ぎ、その現在価格も数億円と入手の実現性に乏しいが、3代目のR107とか4代目のR129なら、価格もこなれており入手も十分可能であるし、補修パーツで困る様なことも考え難い。
好みのことなので、断定するつもりもないが、5代目のR230は、どうも意欲が湧かない、その理由は、幾つか思い当 . . . 本文を読む
エンジンバルブには、吸入と排気がある訳だが、熱的負荷は圧倒的に排気バルブが高い。従って、排気バルブはニッケルなどを多く含む耐熱合金で作られ、大きさは吸入に比べ小さいがコスト的には倍を超す費用を要しているはずだ。エンジン稼働中のバルブの放熱は、バルブが閉じているときは、傘フェース部とシートリング間でも行われるが、排気行程など排気バルブが開いている場合、バルブステムとシリンダーヘッドに打ち込まれたガ . . . 本文を読む
燃料噴射以前のキャブレター全盛期の頃、ソレックスとかウェーバーは存在しなりの最高出力は出たものだが、如何にせよ低中速の過渡特性が悪く、スポーティーカーの主は、ツインキャブとしてSUキャブというのが多用された時代があった。
このSUキャブだが、オリジナルはイギリスだと思うが、サイドドラフト(横向き通風式)で、英国のローバーミニなどではシングルキャブで使われた例や、ジャガーのストレート6ではトリ . . . 本文を読む