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スズキ車防錆力向上への提言

2019-08-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 過去記事「スズキ防錆リコール15万件に感じる2017-11-27」(下記リンク)は、何故か閲覧者が絶えない。愚人はその意味を、保有もしくは使用している方でそう感じている方(ユーザー)が多いからに違いないと思っているのだが・・・。

 もし、スズキがこのユーザー不満の解消を本気で解消し、自車両の長期使用過程での発錆を少なくすることで顧客満足度を高めようとするなら、以下の事項を改善する必要があるであろう。

1.各ボデーパネルで、特に内板骨格部位のプレス成型の寸法精度を向上させること。
2.組立治具の精度を向上させ、高い密着度を保持して、溶接結合を行うこと。
3.ED工程における、閉断面部位のエア混入などで塗料付着が欠落などしていないか調査し、ある場合は、適宜エア抜き穴を作るとか、ED槽を十分深くし、ED塗液プール内でボデーを1回転するなどを検討すること。
4.軽の場合、普通車で行われているEDと上塗り間の中塗りが省略されている場合が多いが、なるべくED塗膜が厚くなる様に改善すること。但し、タレ跡を生じるなどおのずと限界があるだろう。
5.主にアンダーボーデーとなるパネル合わせ間には、ボデーシリングを確実に施工すること。
6.寒冷地販売車向けには、閉断面部位に防錆ワックス処理の注入を行うこと。(現状ほとんど行っていないと見受けられる。)
7.アンダーボデーのボルトオンパーツは、主にサプライヤーからの供給品だろうと思うが、塗膜品質の一層のアップを求めると共に、輸送および自社内管理で、キズが付かない様な保管管理を改善すること。
8.各ボルト部品で、切削加工などした表面加工部位は、何ら防錆処理が未処理であるが、発錆して見てくれが悪いので、何らかの軽度な防錆処理を行うこと。
9.先にも述べた中塗り省略というウィークポイントがあることを認識し、例えばボデー見切りの影になる様な部位(フェンダーで云えば、フードと面一となる部位の内側部分など)は、上塗り塗膜が薄すぎて、経年して錆びている事例を見るので、これら部位の塗膜厚さを、意識的に増やすこと。


スズキ防錆リコール15万件に感じる 2017-11-27
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/4fd38d2249a4f586f726264d39c15b9e

腐食減肉とは恐ろしきもの 2019-07-15
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/da4f4cf06ec75ccb78a130250209967d

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