ＢＭＷ Ｅ90リモコンキー動作不良修理事例
ＢＭＷの３シリーズで云えば、Ｅ４６後期とかＥ９０や、Ｒ５６型などのリモコンキーは、リモコンケース内に充電式バッテリーが内蔵されていて、キーを車両のソケットに挿入している状態で、無接点で交流自己誘導の形で電力充電がなされるので、旧来のボタン電池(CR203２等）の電池切れもなく使い続けられる方式だ。
しかし、逆に経年して内蔵の充電バッテリーが劣化などすると、キー自体の貼り合わせが融着式で分解が困難で、内蔵充電バッテリーの交換が困難ということになる。また、この内蔵充電バッテリーはパナソニック製でアマゾンなどで調達できるのだが、過去にそうして入れ替えた事例もあるのだが、必ずしもバッテリーの劣化でなく、おそらく誘導コイルのもしくは回路の不調から正常回復できない経験もして来た。
ところで、最近おそらく中国製だと思うが、このリモコンキーの外側ケースのみが販売されていて、しかも充電式でなく、CR2032などのボタン電池を使用し、ケースの嵌め合わせ分解とかバッテリーのフタなどが開放できる式で純正とほぼ変わらない互換性を持つケースが販売されていることを知っていた。
今回の事例では、過去ブログで何度か様々な故障事例を記した、長年一時抹消で経過したBMW323i（E90)だが、リモコンキーが動作不良となり、過去の経験より内蔵バッテリーが逝っている状態の可能性が高いと思われる現象の修理を依頼されたのだ。
こういうリモコンの不具合は、リモコンキーの不具合もあるが、中には車両側の受信機の不具合例もあるのだが、過去の経験上多くがリモコン側のバッテリーやボタンの接触不良や破損がほとんどなので、単体点検が困難な部品として修理手順としては、まずキーの修復から行うのが順当となるだろう。なお、このリモコンキーはディーラーから、車検証と本人確認の印鑑を持って予めイモビ登録された純正キーを注文できるが、１ケ４万近くする高額部品であり、直せるものなら直したいというところだ。
そこで、まずヤフオクにて、E90用の3ボタンキー補修交換用ケースを注文し入手した。入手価格は送料込みで￥2,570だった。また、ボタン電池(CR2032)は、コンビニやホームセンターで販売しているが、１ケ300～400円というところだろう。
さて、依頼者（板金工場）よりエンドユーザーから車両を預かり、車両は一泊二日で借りて、キーを一晩預からしてもらうことで打ち合わせた。というのは、このキーの内部基盤とかバッテリーの入れ替えは、純正キーは合わせ面が融着なされており、ドレメルの極薄カッティングホイールなどのカッターで、キー合わせ目を注意深く削り取り、融着部を切り取り分解するところが、作業の肝となるからだ。
と云うことで、夜間卓上で、ドレメルカッティングホイールで注意深く合わせ目を切れ込みを深くしつつ、ケースの分解ができた。作業時間は30分程か。なお、無闇にカッティングホイールを深く切り込むと、内部のプリント基板をキズ付けたらお釈迦なので、注意深く切れ込みを深くしつつ、薄刃小型ドライバーなどでこじて、未だ融着部が残る部位を削るという慎重な作業が必要になる。
なお、該当キーは3ボタン式で中央のアンロックボタンのBMWエンブレム部は、調達部品には付属しない（著作権侵害上ムリだろう）ので、旧品からキズ付けない様に剥がし、キー組み立て後の最後に瞬間接着剤で固定した。
まずは、内部の基板がフィットすることを確認後、充電式バッテリーの切り離しを行う。この充電バッテリーの接続は、スポット溶接と同様の電流溶接で固定されているので、適当な部位で、カッティングホイールで切断する。その上で、電池の極性を十分確認しながら、ボタン電池の極性を間違わない様にセットしていく。今回のケースでは、充電式バッテリーとCR2032とでは、電池の上下は同じだが、旧充電バッテリーのプラス側は、旧来の溶接端子でなく新部品の接触端子となるが、＋側は基板とケーブルで接続してやる必用がある。ケーブルは基板とケースの隙間も少なく、その配置とか長さを試行錯誤しつつハンダ付け処理で接合し、最終的にケース上下を填め合わせて、新品CR2032をセットして電池カバーを嵌め込んで完成となった。この時間までが30分程で、総合計1時間ほどの正味時間で夜の卓上作業で完成させた。
さあ、その翌日（本日1/26）のことだが、実車を前にリモコンキーのテストを行うが、すべてOKであった。まあ、修理成功確率としては8割方はリモコンキーで直るとは思っていたが、次のステップに行くことなく済んでホッとしたところだ。
ＢＭＷの３シリーズで云えば、Ｅ４６後期とかＥ９０や、Ｒ５６型などのリモコンキーは、リモコンケース内に充電式バッテリーが内蔵されていて、キーを車両のソケットに挿入している状態で、無接点で交流自己誘導の形で電力充電がなされるので、旧来のボタン電池(CR203２等）の電池切れもなく使い続けられる方式だ。
しかし、逆に経年して内蔵の充電バッテリーが劣化などすると、キー自体の貼り合わせが融着式で分解が困難で、内蔵充電バッテリーの交換が困難ということになる。また、この内蔵充電バッテリーはパナソニック製でアマゾンなどで調達できるのだが、過去にそうして入れ替えた事例もあるのだが、必ずしもバッテリーの劣化でなく、おそらく誘導コイルのもしくは回路の不調から正常回復できない経験もして来た。
ところで、最近おそらく中国製だと思うが、このリモコンキーの外側ケースのみが販売されていて、しかも充電式でなく、CR2032などのボタン電池を使用し、ケースの嵌め合わせ分解とかバッテリーのフタなどが開放できる式で純正とほぼ変わらない互換性を持つケースが販売されていることを知っていた。
今回の事例では、過去ブログで何度か様々な故障事例を記した、長年一時抹消で経過したBMW323i（E90)だが、リモコンキーが動作不良となり、過去の経験より内蔵バッテリーが逝っている状態の可能性が高いと思われる現象の修理を依頼されたのだ。
こういうリモコンの不具合は、リモコンキーの不具合もあるが、中には車両側の受信機の不具合例もあるのだが、過去の経験上多くがリモコン側のバッテリーやボタンの接触不良や破損がほとんどなので、単体点検が困難な部品として修理手順としては、まずキーの修復から行うのが順当となるだろう。なお、このリモコンキーはディーラーから、車検証と本人確認の印鑑を持って予めイモビ登録された純正キーを注文できるが、１ケ４万近くする高額部品であり、直せるものなら直したいというところだ。
そこで、まずヤフオクにて、E90用の3ボタンキー補修交換用ケースを注文し入手した。入手価格は送料込みで￥2,570だった。また、ボタン電池(CR2032)は、コンビニやホームセンターで販売しているが、１ケ300～400円というところだろう。
さて、依頼者（板金工場）よりエンドユーザーから車両を預かり、車両は一泊二日で借りて、キーを一晩預からしてもらうことで打ち合わせた。というのは、このキーの内部基盤とかバッテリーの入れ替えは、純正キーは合わせ面が融着なされており、ドレメルの極薄カッティングホイールなどのカッターで、キー合わせ目を注意深く削り取り、融着部を切り取り分解するところが、作業の肝となるからだ。
と云うことで、夜間卓上で、ドレメルカッティングホイールで注意深く合わせ目を切れ込みを深くしつつ、ケースの分解ができた。作業時間は30分程か。なお、無闇にカッティングホイールを深く切り込むと、内部のプリント基板をキズ付けたらお釈迦なので、注意深く切れ込みを深くしつつ、薄刃小型ドライバーなどでこじて、未だ融着部が残る部位を削るという慎重な作業が必要になる。
なお、該当キーは3ボタン式で中央のアンロックボタンのBMWエンブレム部は、調達部品には付属しない（著作権侵害上ムリだろう）ので、旧品からキズ付けない様に剥がし、キー組み立て後の最後に瞬間接着剤で固定した。
まずは、内部の基板がフィットすることを確認後、充電式バッテリーの切り離しを行う。この充電バッテリーの接続は、スポット溶接と同様の電流溶接で固定されているので、適当な部位で、カッティングホイールで切断する。その上で、電池の極性を十分確認しながら、ボタン電池の極性を間違わない様にセットしていく。今回のケースでは、充電式バッテリーとCR2032とでは、電池の上下は同じだが、旧充電バッテリーのプラス側は、旧来の溶接端子でなく新部品の接触端子となるが、＋側は基板とケーブルで接続してやる必用がある。ケーブルは基板とケースの隙間も少なく、その配置とか長さを試行錯誤しつつハンダ付け処理で接合し、最終的にケース上下を填め合わせて、新品CR2032をセットして電池カバーを嵌め込んで完成となった。この時間までが30分程で、総合計1時間ほどの正味時間で夜の卓上作業で完成させた。
さあ、その翌日（本日1/26）のことだが、実車を前にリモコンキーのテストを行うが、すべてOKであった。まあ、修理成功確率としては8割方はリモコンキーで直るとは思っていたが、次のステップに行くことなく済んでホッとしたところだ。
