私の思いと技術的覚え書き

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SL見物 C58

2018-11-05 | 沼津そして伊豆周辺
 昔からSLには感心持って眺めて来ました。今回見たC58は比較的近隣にあるので、過去から何度も繰り返し見て来ているのです。もう動かない静態保存ですが、比較的に管理が良い様で、あまり朽ち果た様子もなく維持されています。そんな中、今回はキャビン内の中心に観察して見ました。

 キャビンの中も比較的綺麗に維持されています。丸形の圧力計が大小合わせて6つほどもあります。蒸気圧計と空圧系計なのでしょう。別にスピードメーターが機関手席の前におまけの様に付いています。機関手席の全面ガラスはワイパーではなく、船舶で見掛ける丸形円盤を回転させて雨や雪を振り飛ばす方式です。(旋回窓と呼ぶらしい。)

 キャビン内の前面に大型円形に付き出しているのがボイラー後端部です。中央下部に給炭口があり、その上方に7個ぐらいの大小コックハンドルが並んでおり、その上部に圧力計が並んでいます。ここは、今で云うゲージマニホールドなのでしょう。そのマニホールド下の左右に平板透明ガラスで三角柱形状の中に試験管の様なガラスパイプが入ったゲージがあります。何だろうか考えましたが、たぶんボイラー内の水位計だろうと思います。空焚きすれば、当然蒸気圧が出ませんし、ボイラー煙管などを溶損しますから、水位計を絶えず見て、コックを開いて後部のタンクから給水しなければなりません。

 キャビン天井を眺めると木製板張りであることが判ります、側面窓の建具も木製です。

 このSL含め多種のSLを見て来ましたが、およそ自動なんとかには無縁のすべてがアナログ機器です。しかも、キャビンはボイラー至近真後ろです。キャビン内は相当暑いですし、前方煙突からの煤煙も入り込むこと多でしょう。運行時の苦闘が思い浮かびます。

※日本のSLはすべてがキャビンがボイラー後ろ(バックワード)です。しかし、アメリアのトンネルが続く路線で、運転席が前部にあるキャビンフォワードタイプもあったとのことです。









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