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国交省に問う・何で運送業を名乗る業社に営業認可を受けていなかったことを追求しないのか?

2022-05-09 | 問題提起
国交省に問う・何で運送業を名乗る業社に営業認可を受けていなかったことを追求しないのか?
 これは、過日千葉県八街で小学生の通学小集団に飲酒トラックが突っ込んで5名の死傷者が生じた事故の一審判決が確定したことについて、事故の発生当時から疑問を感じていたことについて、国交省に本日たずねた経緯を記録するものだ。

 この質問文面は、以下に転載するが、何故事故を起こした南部運送という企業は、白ナンバーであったのかということが主旨だ。現行法令上、旅客・運輸企業については、運賃収入を業とする場合は、国交省で定める事業用認可を取得して行われなければならないことになっている。それが、何故なされず該当事故事業者は「南武運送」と名乗りながら自家用扱いの白ナンバーだったのかと云うことについて、国交省では何らか問題意識を持っていたのだろうかというのが質問の主旨だったのだ。

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【国交省への質問全文】
管轄は運輸支局なのか(担当部局が不明のため)

千葉八街の飲酒61才運転手が懲役14年確定に思う
 この事件は、過日一審判決が千葉地裁で下されていたが、控訴期限(14日間)を経て、1審判決で確定した。

 しかし、この事故を起こした「南武運送」とは(株)南武の子会社なのだが、運送会社と名乗っておきながら白ナンバ-営業を行っていたのだが、解せないところが感じられる。この事故の影響で、今年4月より白ナンバ-営業車の週発時点呼とだとか秋口からは飲酒検査が気味付けられるという法令強化が行われることになったのだから、なおさらこの疑問は深まるところだ。

 想像するに、この南武運送が親会社製品と同一法人であり、自社の製品を輸送する業務であったなら、白ナンバ-でかまわないのだが、○○運送と別法人なのだから、通常であれば親会社から運送費を受け取ることで収益を確保しており、こうなると例え一社専門の運送会社でも「特定貨物運送業」としての営業認可(当然緑ナンバ-)を受けなければならない法令になっているのだが・・・。
 なぜか、この面で、千葉県警および千葉地検は追及していないと云うことは、運送を名乗るが、経理帳簿上も親会社から製品そののを仕入れその販売を行っており、特別輸送量は受け取っていなかったということなんであろうと思える。
 しかし法人名に運送を名乗り、営業を行っているところに極めて不自然さが感じられる。つまり、親会社からの仕入れは、輸送費相当を引いた仕入れであり、実態上輸送費相当を利益としてしていたということが想像できるのだ。

 本来なら、こういう部分を追求し、無関係の白ナンバ-営業車すべてを対象に、法令強化を行う必用はないのではないかと思えてしまうところだ。
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 この質問は5/1付けで国交省ホットラインのWeb経由で上げていたのであるが、何時ものことながら返事は来ないので、本日(5/9)、同ホットライン担当より、受付番号を伝え担当部局へ電話を廻して返答をもらった次第だ。担当部局は、当初「貨物課」だったが、その後「適正課」という課の例により比較的若い担当官から返答を受けた。

 当方として、現在アホジャーナリズムが連日報じている知床旅客船沈没事故の様に、何でもかんでも国交省の落ち度を突きたいというものではない。あくまでも国民の知る権利として、この「○○運送」を名乗る事業者が何故、事業用認可(緑ナンバー)を取得していないかったのか。その点で、国交省として問題意識はなかったのかという視点でのおたずねをした次第だ。事業用車でも、交通事故が生じた際など、飲酒運転が発覚する事例はあるが、およそ事業用認可を受けてさえいれば、毎日の運行に際し、厳格な出発および帰着点子や、その際の飲酒チェックと記録、車両にも運行記録計の接地が求められるし、運転手に対し適正な教育の実施も求められ、事故がなくとも数年に一度の立入監査も行われ、確実な事業の実施が行われているかの検査を受け、落ち度があれば、運行停止や最悪は事業認可取り消しという処分を受けるから、今回事故は生じなかった可能性は高いだろうと当方は説明した次第だ。

 今回電話で対応に出てくれた比較的若い担当官は、私の説明に対し、終始言葉数は少なく、抗弁の様子もなかった。先にも述べた通り、当方は本案について、国交省の落ち度を訴えるつもりもないが、以下の様の説明を行い、本質問を打ち切った。

 私の想像を含む前提だが、本件事故が白ナンバーで国交省が管轄すべき対象でなく関心が薄かったのかもしれない。しかし、世には類似の狡して本来営業ナンバー認可を受けなければならない者が同様の自家用扱いの闇営業を行っている事例も世にあるものと思える。これを放置することは、法令の公平な施行という意味では、世の大きな矛盾になるし、こうして管理不足が引き起こす事故が起きていると思う。白ナンバーの管轄は、国交省でなく警察庁なのかもしれないが、あなたが国家公務員として世の正義を少しでも正そうという思いがあるのなら、今回事故は今更遅きに失したところだが、今後に備えて、今回事故の経緯を探ってみてはどうだろうか?ただし、あまりに自己の正義感だけで動くと、あなたが中に浮く可能性も想定できるので、あくまで今後に対する警鐘だとか警告を与えるという意味で、今回の私の伝える情報を利用してもらいたい。

【過去記事】
千葉八街の飲酒61才運転手が懲役14年確定
2022-04-30 | 事故と事件
https://blog.goo.ne.jp/wiseman410/e/c654e72f786284b300b712a74625d40a

#国交省質問 #千葉八街飲酒死傷事故 #当該運送企業は何故事業用認可を受けていなかったのか?


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