今次、日野自のディーゼル不正の深刻なこと
今次の日野痔自動車のディーゼルエンジンの不正は、大型用エンジンであるE13およびA09と中型用エンジンのA05Cの3機種のエンジン搭載車に不正があったのだが、その深刻さと云うか罪の大きさ、深刻さではA05Cにあると云えよう。
と云うのは、大型のE13とA09では、単に燃費公表値を良くしようと作為的にサンプリングデータの良い値を届け出たと云うことで、過去の三菱燃費偽装とほぼ同じ内容なのだが、中型用のA05Cはそういうものでなく、長距離耐久試験に触媒の劣化が耐えられないとして、作為的に試験途上でマフラー(触媒)を交換していたと云う、2015年に米国で発覚したVWディーゼル詐欺に類似する内容だからだ。
このA05Cに採用のディーゼル排気ガス浄化システムは「HC-SCR」と呼ばれるもので、中小型ディーゼル車用に日野が独自開発し、機械振興協会から2013年度経済産業大臣賞を授与されたというものだ。 現在主流の後処理装置は、排ガスをクリーンにするために後処理装置内で尿素水(欧州商品名アドブルー)を使うが、「HC-SCR」はディーゼル燃料そのものを尿素水の代わりに使うということで、若干燃費にロスがでるものの、尿素水を不要にするとか別途の尿素水タンクが不要になるなどコスト的にも運行経済性でも利点があるとされていたものだった。
ところが、HS-SRCの触媒耐久性に難点があったと云うことが露呈したという訳なのだ。このHS-SRCに関わる尿素SCRとの違いなどは、添付資料を参照願いたい。
さて、今回の不正について、大型用E13とかA09は燃費審査値を求め直し、排気ガス特例軽減税などの負担をすることで解消できるが、A05Cの長距離耐久性は、生半可なリコールをやったところで解消できる問題ではないだろう。やろうと思えば、エンジンをHS-SCRから尿素SCR方式に変更するなどの改造が必要なるが、これだと各種実権だとか新規開発費用に相当な費用が掛かりどうするのか見物だと思うと同時に、国民は監視しなければならないだろう。
2015年の米国でのVWディーゼル詐欺では、米国内の販売済み車両は、全社VW車が時価額相当で車両を引き取ったハズだ。ただし欧州では、適当なゴマカシ対策で良しとされてしまったのだが、露骨な企業擁護の処置を行っているのだ。ただし、VW以外も含めディーゼルに対する不審は強く芽生え、それが欧州全土を上げての現在のEV推進の動きになっている訳なのだ。
しかし、そもそも欧州がディーゼルにのめり込んだのも、元はと云えばトヨタのシリアル・パラレル複合+ブレーキイバイワイヤーまでを含めたHVに対向すべく技術がなく、ターボディーゼルに命運を掛けていたのだからそのショックは大きいが、国家レベルでEV推進と露骨なHV外しをやらかすところなどに、真の正義はなく、ある意味その背景にはレイシズム(人種差別主義)の要素さえあるのではないかと云ったら大げさだろうか。
#日野自のディーゼル詐欺・深刻なのはA05CのHS-SCR耐久度の低さ
今次の日野痔自動車のディーゼルエンジンの不正は、大型用エンジンであるE13およびA09と中型用エンジンのA05Cの3機種のエンジン搭載車に不正があったのだが、その深刻さと云うか罪の大きさ、深刻さではA05Cにあると云えよう。
と云うのは、大型のE13とA09では、単に燃費公表値を良くしようと作為的にサンプリングデータの良い値を届け出たと云うことで、過去の三菱燃費偽装とほぼ同じ内容なのだが、中型用のA05Cはそういうものでなく、長距離耐久試験に触媒の劣化が耐えられないとして、作為的に試験途上でマフラー(触媒)を交換していたと云う、2015年に米国で発覚したVWディーゼル詐欺に類似する内容だからだ。
このA05Cに採用のディーゼル排気ガス浄化システムは「HC-SCR」と呼ばれるもので、中小型ディーゼル車用に日野が独自開発し、機械振興協会から2013年度経済産業大臣賞を授与されたというものだ。 現在主流の後処理装置は、排ガスをクリーンにするために後処理装置内で尿素水(欧州商品名アドブルー)を使うが、「HC-SCR」はディーゼル燃料そのものを尿素水の代わりに使うということで、若干燃費にロスがでるものの、尿素水を不要にするとか別途の尿素水タンクが不要になるなどコスト的にも運行経済性でも利点があるとされていたものだった。
ところが、HS-SRCの触媒耐久性に難点があったと云うことが露呈したという訳なのだ。このHS-SRCに関わる尿素SCRとの違いなどは、添付資料を参照願いたい。
さて、今回の不正について、大型用E13とかA09は燃費審査値を求め直し、排気ガス特例軽減税などの負担をすることで解消できるが、A05Cの長距離耐久性は、生半可なリコールをやったところで解消できる問題ではないだろう。やろうと思えば、エンジンをHS-SCRから尿素SCR方式に変更するなどの改造が必要なるが、これだと各種実権だとか新規開発費用に相当な費用が掛かりどうするのか見物だと思うと同時に、国民は監視しなければならないだろう。
2015年の米国でのVWディーゼル詐欺では、米国内の販売済み車両は、全社VW車が時価額相当で車両を引き取ったハズだ。ただし欧州では、適当なゴマカシ対策で良しとされてしまったのだが、露骨な企業擁護の処置を行っているのだ。ただし、VW以外も含めディーゼルに対する不審は強く芽生え、それが欧州全土を上げての現在のEV推進の動きになっている訳なのだ。
しかし、そもそも欧州がディーゼルにのめり込んだのも、元はと云えばトヨタのシリアル・パラレル複合+ブレーキイバイワイヤーまでを含めたHVに対向すべく技術がなく、ターボディーゼルに命運を掛けていたのだからそのショックは大きいが、国家レベルでEV推進と露骨なHV外しをやらかすところなどに、真の正義はなく、ある意味その背景にはレイシズム(人種差別主義)の要素さえあるのではないかと云ったら大げさだろうか。
#日野自のディーゼル詐欺・深刻なのはA05CのHS-SCR耐久度の低さ