私の思いと技術的覚え書き

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透明人間は実現するか

2010-05-30 | コラム
 最近の電子デバイスのニュースで、ソニーが巻き取り可能な有機ELディスプレイの開発を発表しました。有機ELディスプレイは次世代の表示デバイスとして、現時点で極小型のものが実用化されていますが、自発光式であり高コントラストと高純度の表示が得られるデバイスとして期待を持たれています。そして、表示デバイスを極薄膜上に形成することができることから、デバイスを湾曲させて表示可能なウェアラブル(着ることが可能)なデバイスとして当初から期待されていたものでした。今回開発されたものは、このウェアラブルな表示デバイスとしての実用化に一歩近づくものと感じられます。
 さて、このウェアラブルな柔軟性を持った表示デバイスですが、製品の曲面部位への画像表示はもちろんのこと、居ている衣服の各所に縫い込んだ表示デバイスで模様などの意匠が変化する衣服なんていうものも作れてしまうのだと想像されます。そして、これは表示デバイスが2次元的な変位だけでなく3次元的な変位に対応できる必用がありますが、ウェアラブル表示デバイスで全身を包み、多数のカメラで背景をセンシングすることにより、常に背景と同一の画像表示を行うことで、透明人間が出来上がることになります。これは、映画プレデターの世界でもあります。

※写真はソニーが発表した巻き取り可能な有機ELディスプレー(4.1型)


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