私の思いと技術的覚え書き

歴史小説、映画、乗り物系全般、事故の分析好きのエンジニアの放言ブログです。

輸入車展示会見学から

2018-11-29 | 車と乗り物、販売・整備・板金・保険
 先日、我が町のブラザヴェルデ(内部半分ほどがキラメッセぬまづ)といういわゆるコンベンションセンターで輸入車展示会が開催されていると知り見に行ったのです。実のところクルマに興味がある方ではあるけれども、最新型車に興味はほとんど感じません。それでは、何故に訪問したかと云えば、既に建設から4年を経るプラザヴェルデなるコンベンションセンター自体を見たかったというのが本音なのです。

 該当コンベンションセンターは20年程前から「キラメッセぬまづ」という屋根がテント式の比較的安価に済ませたものがあり、その当時は様々な展示会に訪れているのです。今度のは、更に金を掛け、様々なホールなど、多目的に使える様に作った様ですが、内装の素木の円柱装飾など、デザイナーのセンスが戴けないなぁというのが感想でした。また、屋上が庭園になっているのですが、ロクに手入れもなされておらず、造形的も何の工夫も見られないただあると云う程度のものでした。

 さて、関心薄いと記した輸入車展示ですが、予想道理で、どれもこれも、モデルチェンジする都度にデザインが悪くなって魅力なくなっていく様に感じてなりません。以下、感じたことを列記してみます。

①多少なりとも感心持てて、触れるものはドア開けて乗り込んで、チラと内装を眺めてを繰り返しましたが、国産車も同様ですが、外装同様まったく魅力がありません。ドア閉めるとき、閉まりの音感とか質感を比べて見ましたが、なかなかのものと、これりゃ日本の軽のが高級感あるよなと強く感じたのがフィアット500ベース(アバルト595コンペツォーネ400万弱)のクルマでした。ついでに、このクルマ、ドアのアウターパネルの淵をヘミング加工してある部分にシーリング処理がなされていません。過去にもPTクルーザーなどで見て来ましたが、ちょっと手抜き過ぎでしょう。

②ジャガーだったと思いましたが、ATのシフトセレクタがジョクダイヤル(指で回す様なぞる)の様ですが、エンジンスタートスイッチも同じですが、こういうところにソフトウェアをカマしたデバイスを使うのは、理解の範囲を超える愚行だろうというのが私見です。パソコンだって、昔はリセットスイッチがあって瞬時にリセット状態にできたのですが、現在パソコンではパワースイッチ長押しでリセットする訳です。クルマのエンジンスタートスイッチも、停止中に押せば瞬時にエンジン停止でしょうけど、走行中に瞬時にエンジン停止するのかどうか? 実際のところ試していませんが、長押しして初めてエンジン停止ではないのかとも思ってしまいます。そして、万一バグってしまっていたら、スイッチでエンジン停止はできず、バッテリーを切り離さないと止まらないなんてこともあり得るかもと想像してしまいます。

③3台目BMWミニ(F56)ですが、説明員をからかいながら以下の様な会話をしました。
私 5ドア見ながら、サイドビューがごちゃごちゃし過ぎて不細工だよねー。
説 実用性を重視しまして大変好評を戴いているんです。
私 そうかなー。ミニみたいなクルマを求める人はスペシャルティを求めるんであって、実用性を第一義に考えないと思うんだけど・・・。
私 3ドアのクーパーSDを見ながら、これディーゼルエンジンだよね。
説 そうなんです。ガソリンはハイオク指定ですから、ガソリン代の点で凄く好評を戴いています。それにガソリンより力があって早いんです。
私 まあ、輸入車はオクタン価の関係で日本では総てハイオクになっちゃうからね。しかし、ディーゼルの方が早い訳はないと思うけどなぁ・・・。
私 ミニは大きくなり過ぎたよね。これじゃミニじゃないと思うなぁ。小さいからミニの愛称なんだと思うけど・・・。
説 そうですね。色々装備を施されていますから致し方ないんですよ。
私 そういう装備を望む人ばかりではないと思うなぁ。本国(英、独)でも、きっとそうだと想像しているけど、大きくなり過ぎて、車庫に入らないとか道ですれ違い難いとか困ってる人も多いと思うね。それとね、大きくなった(主に車幅)はサイドインパクト対策なんだよ。その程度のことは知ってた方が良いと思うけど・・・。
※ちょっとクレーマーじみてしまった会話でした。

④フェラーリ488GTB(31,50万円だそう)
 昨今のフェラーリは伝統のピニンファリーナでなく自社内製デザインだそうですが、らしいスタイルは判るけど、何か足りないと思えます。2、3思ったことを以下に記します。
・前に別話題で述べたバンパーとボンネットの見切りが、このクルマも上面傾斜にあるのですが、斜め前から見てアレっと思いつつ横に廻り理由が判りました。ボンネット左右が凹面となっており、バンパーとの隙間をルーバーで処理している訳ですが、不可解なデザインと感じます。こんな小さなルーバーと位置で、前方下部から抜く意味はないだろうと。ボンネットを凹面で抑揚を付けたいなら、バンパー部も連続凹面で処理した方が、空力的にも有利な様に思うのは素人考えか・・・。
・ディスクプレートは色、質感からC/C材でしょう。パット交換2回に1回プレート交換するとして、C/Cプレート1枚80万とか100万とか聞きますから、パットと合わせ1台分500万近く要するのかと思うとぞっとするのは貧乏人故でしょう。
・フェンダーエンブレムですが、伝統の七宝焼き色付けだろうと思うのですが、こんなに品質悪かったかなぁと改めて思います。これだけの価格のクルマであれば,高級腕時計の質感にも匹敵する仕上げにできるだろうにとも思うのも、金持はそんな部分は気にもしないということでしょう。
※車名の488は1気筒当たりの排気量を表すそうです。V8エンジンですので、4L弱の排気量となります。もちろん加給エンジンです。ガソリンエンジンの場合ですが、ボア、ストロークがスクウェアだとして、単室排気量は500ccが最も熱効率的に有利だということが定説化しつつある様です。でうから、1.5LだったらL3、2LだったらL4、3LだったらL6かV6、4LだったらV8というエンジンが増えつつある様に思えます。そういう点では660ccL3の軽は不利で、実際ターボ付き軽の燃費は悪過ぎると感じています。

※結論、もしも私がカルロスゴーンの様な収入があったと仮定して、この会場には欲しいクルマは1台とてもない、というのがヒガミでなく思うところです。
















最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。